前回で予告したとおり、みずら祭の準備を進めていたのですが
…大河がまたやらかしていたので
なんだか思い余って書き殴ってしまいました。いつも以上に線が汚くて済みません。
もともと 袈裟好きには厳しい映像になってますが
宋僧淡海沙門が
なにかへんなものを着てて…
例によって袈裟なしなんですが、赤い衣に襟だけ黄。ただ、僧綱襟ではない。
謎の赤い襟巻きを巻いていて、また帯位置が高くて気持ち悪い。
そして、足下はどうも、表袴+大口袴………。
これ、一体なんなんだろう。
淡海沙門は来朝後、那智にお籠もりしてた御仁らしくて
それなりの期間熊野にいたのなら別に宋服じゃなくても無理はないけど
これ……ナニを着せられて居るんだろう………。。。
色や生地や仕立てからすると、袍裳(法服)っぽくはあるけれど
赤い袍裳なんか(当時は)法皇クラスの料らしいしそもそも袈裟なしはありえないし…
でも表袴ってことはそれなりにかしこまった装束ではある設定なんだろうけど。多分……
乏しい脳細胞をがんばって絞ってもわかりませんでした……。
ものすごく……気になる……。
全然趣味ではないが、純然たる好奇心で知りたい。
もしかして、これって、
『平治絵巻』とかに出てくるものなんでしょうか??
ボストン美術館展にそのうち行くつもりですが確認できるかな…
その他、一回も『黒衣の宰相』にはならなかった信西、そろそろご退場のようですが
この人の法衣もわからない。
下が指貫だから鈍色だろうとは思うんだけど、生地が有文なのは袍裳だし…。
色も2色あるみたいですが、どちらも微妙……。
赤みがかった白(鈍色のつもり?)は、俳優さんの肌色に合ってなくて内臓が悪い人みたいな顔色に見えるし
黄褐色のは肌と同じ色で同化しちゃってるし、これ、香染のつもりなら、信西の位には合わないよ…。
こういう感じではダメだったんでしょうかね…。
(鈍色に紫五条袈裟)
信西は、一回だけ袈裟を着けたことがあります。
清盛が謎の小学生作文を披露した歌会ですが
あの時だけは、なぜかあの時だけは、袈裟懸けでした。
ってことは、信西が袈裟を懸けててもいいんだという認識はあるわけですよね。
ただ、前の回で清盛に蹴倒されてたお坊様が付けてたものと同じ五条袈裟だったように見えるので、一回きりのレンタルとかだったんでしょうか…(死)
ほかにも、あの世界に袈裟が存在しないわけじゃなくて、例えば、上記したように清盛前室の平癒を祈祷してたお坊様がたは袈裟懸けでした。女院付きの尼姿の女房も白袈裟をつけてた(ただし女院は懸けない)。
池禅尼も懸けてないような…。
わけわからん。
その線引きって、一体なんなんでしょう。
西行さんについては以前の記事でもぶつぶつ云ってましたが、
この人の場合は遊行僧の風体だから袈裟は省略したり(捻って襷掛けにしたり)してもいいわけですが
いかんせん……何とも云えないあの……気持ち悪い襟巻き、袖無し衣、帯位置。
…大河がまたやらかしていたので
なんだか思い余って書き殴ってしまいました。いつも以上に線が汚くて済みません。
もともと 袈裟好きには厳しい映像になってますが
宋僧淡海沙門が
なにかへんなものを着てて…
例によって袈裟なしなんですが、赤い衣に襟だけ黄。ただ、僧綱襟ではない。
謎の赤い襟巻きを巻いていて、また帯位置が高くて気持ち悪い。
そして、足下はどうも、表袴+大口袴………。
これ、一体なんなんだろう。
淡海沙門は来朝後、那智にお籠もりしてた御仁らしくて
それなりの期間熊野にいたのなら別に宋服じゃなくても無理はないけど
これ……ナニを着せられて居るんだろう………。。。
色や生地や仕立てからすると、袍裳(法服)っぽくはあるけれど
赤い袍裳なんか(当時は)法皇クラスの料らしいしそもそも袈裟なしはありえないし…
でも表袴ってことはそれなりにかしこまった装束ではある設定なんだろうけど。多分……
乏しい脳細胞をがんばって絞ってもわかりませんでした……。
ものすごく……気になる……。
全然趣味ではないが、純然たる好奇心で知りたい。
もしかして、これって、
『平治絵巻』とかに出てくるものなんでしょうか??
ボストン美術館展にそのうち行くつもりですが確認できるかな…
その他、一回も『黒衣の宰相』にはならなかった信西、そろそろご退場のようですが
この人の法衣もわからない。
下が指貫だから鈍色だろうとは思うんだけど、生地が有文なのは袍裳だし…。
色も2色あるみたいですが、どちらも微妙……。
赤みがかった白(鈍色のつもり?)は、俳優さんの肌色に合ってなくて内臓が悪い人みたいな顔色に見えるし
黄褐色のは肌と同じ色で同化しちゃってるし、これ、香染のつもりなら、信西の位には合わないよ…。
こういう感じではダメだったんでしょうかね…。
(鈍色に紫五条袈裟)
信西は、一回だけ袈裟を着けたことがあります。
清盛が謎の小学生作文を披露した歌会ですが
あの時だけは、なぜかあの時だけは、袈裟懸けでした。
ってことは、信西が袈裟を懸けててもいいんだという認識はあるわけですよね。
ただ、前の回で清盛に蹴倒されてたお坊様が付けてたものと同じ五条袈裟だったように見えるので、一回きりのレンタルとかだったんでしょうか…(死)
ほかにも、あの世界に袈裟が存在しないわけじゃなくて、例えば、上記したように清盛前室の平癒を祈祷してたお坊様がたは袈裟懸けでした。女院付きの尼姿の女房も白袈裟をつけてた(ただし女院は懸けない)。
池禅尼も懸けてないような…。
わけわからん。
その線引きって、一体なんなんでしょう。
西行さんについては以前の記事でもぶつぶつ云ってましたが、
この人の場合は遊行僧の風体だから袈裟は省略したり(捻って襷掛けにしたり)してもいいわけですが
いかんせん……何とも云えないあの……気持ち悪い襟巻き、袖無し衣、帯位置。
坊主にすら見えないよ。
なんか、昔のハリウッドのB級映画に出てくるインチキブッディストみたいだ。
普通こういう感じを思い浮かべるものじゃないですか??→
なんでああなるんだろう……。
というか、今ふと、思ったのですが、
この、肺病みの人みたいな襟巻き、鳥羽さん、西行、淡海がしてたのを覚えているのですが、これってもしかして、高僧が頭からかぶる帽子(もうす、白い布をかぶった尼さんを想像してください)を、首からかけた形を、勘違いしたかなんかなんですかね…。 だとしても普通、色は白か青だそうだけど。
あと、後白河さん。
私服がダサすぎる。今上が内々でも烏帽子狩衣ってないし
赤地に銀糸の尾長鳥?大文で、もうやめときゃいいのに
またこの人にも、袖無しの長衣を着せてる。
しかも狩衣の上からですよ。
あんたそれ、スーツジャケットの上からバスローブでも羽織るみたいなもんだよ。
なんでその間抜けさがわからないんだろう……。
というか後姿で腰が見えない狩衣なんか意味ないよ!!!!!あそこが萌えなのに!!!!
そんなに羽織りもの着せたかったら、小袖の上から羽織れば済むのに……。
←帝内々の料、金巾子冠、白小袖、紅切袴。
これならまあなくはない…と思います。どうでしょう…。
なんか後白河さんは一瞬、あり得ない黒い御引直衣着てたような気もする(縹なら夏の料だけど、年齢的に色が濃すぎる)
衣装代の配分、間違ってると思う。。。
…………ねえその切った袖部分染め直して袈裟つくろうよ!!!!!
あと清盛も、スッキリしない色の衣ばっかり着てるし、あの全身黒灰色……カッコイイ黒(笑)にしたかったけど、真っ黒はさすがに避けてあれなんでしょうか?避けるくらいなら別の色にしなよ……。
というか、この人物デザイン?かなんかの人は、あの長いちゃんちゃんこみたいなものがお気に入りなんでしょうか。主要人物に濫用して……。袈裟無しと帯の位置もそうなんですかね。ポリシーですか。へえ(乾いた声)
なんというか、そもそも……
有職故実の知識をあまり深くお持ちではなかろうということはわかるのですが
もっとこう……そもそも、異人さんなみに、古典文学とか、絵巻とか、時代物に親しんだ経験がなくて
いわば、リテラシー(識字能力)がないみたいな…、、、
確かに、考証専門の方に入って貰ってるんだとは思いますが、
デザイナーの人自体が、こう、ぼんやり頭の中に浮かぶイメージすらないから、『なんかおかしいかも』と思い留まることもなく、付け焼き刃のうさんくさい仕上がりになる。そういう感じに見えます。
わかっててわざとやってるんだったらただの悪趣味ですが。
まあ、自分だってちょっと資料を見ただけで半ば趣味のごとくぶーぶー放言しまくってるんだから
いずれ五十歩百歩の輩ではありますし
別に妙な魔改造自体をどうこう云うんじゃなくて
あのどうしようもないチープさをどうにかして欲しい。
為朝なんか、お子さんが段ボールでつくったロボっぽい何かを着てがおーって言ってあげてる日曜日のお父さんみたいでした。
古典の勉強なんかもう今更遅くても、過去のB級特撮時代劇映画を見ればいいんだと思いますが。
いくらでもモノとして成立したケレン衣装が見つかると思います。
節会とか、考証に気合い入ってるなと思える部分はありますよね。
ただ、ピンポイントというか、小ネタ仕込んで終わってるというか…個々のお仕事で完結してる感じ…。
◆[袈裟・法衣の目次]へ
なんか、昔のハリウッドのB級映画に出てくるインチキブッディストみたいだ。
普通こういう感じを思い浮かべるものじゃないですか??→
なんでああなるんだろう……。
というか、今ふと、思ったのですが、
この、肺病みの人みたいな襟巻き、鳥羽さん、西行、淡海がしてたのを覚えているのですが、これってもしかして、高僧が頭からかぶる帽子(もうす、白い布をかぶった尼さんを想像してください)を、首からかけた形を、勘違いしたかなんかなんですかね…。 だとしても普通、色は白か青だそうだけど。
あと、後白河さん。
私服がダサすぎる。今上が内々でも烏帽子狩衣ってないし
赤地に銀糸の尾長鳥?大文で、もうやめときゃいいのに
またこの人にも、袖無しの長衣を着せてる。
しかも狩衣の上からですよ。
あんたそれ、スーツジャケットの上からバスローブでも羽織るみたいなもんだよ。
なんでその間抜けさがわからないんだろう……。
というか後姿で腰が見えない狩衣なんか意味ないよ!!!!!あそこが萌えなのに!!!!
そんなに羽織りもの着せたかったら、小袖の上から羽織れば済むのに……。
←帝内々の料、金巾子冠、白小袖、紅切袴。
これならまあなくはない…と思います。どうでしょう…。
なんか後白河さんは一瞬、あり得ない黒い御引直衣着てたような気もする(縹なら夏の料だけど、年齢的に色が濃すぎる)
衣装代の配分、間違ってると思う。。。
…………ねえその切った袖部分染め直して袈裟つくろうよ!!!!!
あと清盛も、スッキリしない色の衣ばっかり着てるし、あの全身黒灰色……カッコイイ黒(笑)にしたかったけど、真っ黒はさすがに避けてあれなんでしょうか?避けるくらいなら別の色にしなよ……。
というか、この人物デザイン?かなんかの人は、あの長いちゃんちゃんこみたいなものがお気に入りなんでしょうか。主要人物に濫用して……。袈裟無しと帯の位置もそうなんですかね。ポリシーですか。へえ(乾いた声)
なんというか、そもそも……
有職故実の知識をあまり深くお持ちではなかろうということはわかるのですが
もっとこう……そもそも、異人さんなみに、古典文学とか、絵巻とか、時代物に親しんだ経験がなくて
いわば、リテラシー(識字能力)がないみたいな…、、、
確かに、考証専門の方に入って貰ってるんだとは思いますが、
デザイナーの人自体が、こう、ぼんやり頭の中に浮かぶイメージすらないから、『なんかおかしいかも』と思い留まることもなく、付け焼き刃のうさんくさい仕上がりになる。そういう感じに見えます。
わかっててわざとやってるんだったらただの悪趣味ですが。
まあ、自分だってちょっと資料を見ただけで半ば趣味のごとくぶーぶー放言しまくってるんだから
いずれ五十歩百歩の輩ではありますし
別に妙な魔改造自体をどうこう云うんじゃなくて
あのどうしようもないチープさをどうにかして欲しい。
為朝なんか、お子さんが段ボールでつくったロボっぽい何かを着てがおーって言ってあげてる日曜日のお父さんみたいでした。
古典の勉強なんかもう今更遅くても、過去のB級特撮時代劇映画を見ればいいんだと思いますが。
いくらでもモノとして成立したケレン衣装が見つかると思います。
節会とか、考証に気合い入ってるなと思える部分はありますよね。
ただ、ピンポイントというか、小ネタ仕込んで終わってるというか…個々のお仕事で完結してる感じ…。
◆[袈裟・法衣の目次]へ
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