■田中芳樹「蘭陵王」(文藝春秋刊)が出たよ~!
教えて貰って速攻ポチりましたっ!!ありがとう!!
うん、舞楽では有名曲だけど、史書ではかなり地味な扱い(そもそも北斉自体が…)で、しかし、いつか誰かは書いてくれるんじゃないかって希望はありました。だって、おいしいから。でもまさか田中さんが~…。くうっ、嬉しい!
華麗な武功と美貌に反して、性質は勇壮、細事にも労をいとわず、自分がよい思いをするときは、瓜の一つであっても兵と共に分け合った、と『北史』にはあります(列伝第四十)。ええ話じゃないですか!ねえもう!はい!ええまったく!しかも暗君に苦労させられ最期は毒殺される良将なんすよ…。私の推察という名の妄想では、自身の美貌を苦々しく(どうでもよく)思ってたに違いない!です!だから戦陣に臨むときは怖い仮面ですよ。兵にもモテモテ、踊りとか作られちゃいますよ!ほら、おいしいだろう!
はいね~。高校のときですよ。週刊朝日百科『日本の国宝』の厳島浮舞台の上の、蘭陵王の写真が、どうにも目についてはなれなくなりました。舞装束から入って、雅楽のこと、史実の蘭陵王のこと、それを糸口にしてハマっていきました。中国史も好きな時代はいくつかありましたが、北斉なんてマイナーなとこにかじりついたのは初めてだったかも知れません。
そのあと、文化祭の時に出したのが右の絵です。
裏書きは'97/10となってます。さすがにつたなくて涙を誘いますが…波とか超見よう見まねだし…まあ、好きだったんだなあ、というか、やっぱり今の自分と同一人物なんだなあ、という気はします。今ならもっと巧く描けるだろうけど、わざわざ岩絵の具でボードには描かないだろうし、一心不乱で夜なべしたことは、確かにいい思い出ではあります。
そういった個人的な(多少しつこい)思い入れもあるので、もう是非!楽しんで読みたいと思いますっ!