増えてる気もしますが手だけなんだよな。…なんだろう。
続きから、最近書いてなかったので多めの本の感想。
■「大奥(5)」よしなかふみ/JETS C
将軍が小悪魔系美女だったせいか、今までになくエロスだった綱吉編…。しかし一番エロいのは結局一度も上様と肌を合わせないで終わりそうな右衛門佐に違いない。中年になって愚痴が多くなって頭痛とか目のかすみに悩まされててもエロい。白髪交じりの鬢がたまらないんだー。そして一瞬だけご登場の永光院様(有功/お万の方)…ず、ずるい、中身変わってない!!桂昌院(玉栄)がおはなずびずびで泣きつくのもわかる、わかるよ!
■「幻想綺帖(1)」波津彬子/眠れぬ夜の奇妙な話C
8月に買いそびれてたのを発見。波津さんは以前に泉鏡花作品のコミカライズ本を一冊出しているが、今回は古今東西の不思議な話を漫画に。一作目の「山月記」は好きな作品だけにかぶりつきで読んだ。
他、泉鏡花、モンゴメリ(なんとミステリだ)、芥川龍之介、『耳袋』、中国古典小説などから。
■「KATANA(6)-胡蝶-」かまたきみこ/ぶんか社ホラーMC
日本刀の精が見えてしまう刀鍛冶見習いの少年のシリーズ。かまたさん同時期発売の日本刀関係の雑誌「精炎」にもゲストで描いてるらしいです。ちょうどというか、神社に奉納されて戦時中徴収を免れる為に氏子さんの家に隠されていた刀を見つけ出す話がありましたが四振り一組の『胡蝶』の刀の精は武官姿の青年でした…。うーん、確かに胡蝶は刀持って舞わないけど、それなら他の舞にして胡蝶はまた別の時に使って美童の刀精を出して欲しかったっ(笑)
■「あやかし☆恋草紙」 かまたきみこ/ぶんか社C
「KATANA」と同時発売。町娘が主人公の江戸もの短編連作集だけど、珍しいのはバレエの演目を下敷きにしていること。『ジゼル』『くるみ割り人形』などだが、ちゃんと消化されていて読んでいて違和感は感じない。
■「マーメイド・シンドローム」 かまたきみこ/フィールC(祥伝社)
「KATANA」と同時発売。既読の「ネムキ」掲載作品も数本あった。かまたさんは、平凡な題材を掛け合わせて特殊なお話を作られるのが持ち味だと私は思うので、そういった珍奇な味を沢山楽しむ為にも、過去の読み切り作品の短編集がこれからも出ればいいなと。
■「コランタン号の航海-ロンドン・ヴィジョナリーズ(1)」 山田睦月+大木えりか/WINGS C
結構早く続編出ましたね。幕間のはみだしコランタンも好きだー。少なくともロンドン編ではアンリがレギュラーらしいので嬉しいです…Vvやっぱりね、美形青年はね、むさいとか堅いおっさん集団の中にぽっといてこそなのだと思います!別にイケメンだけ集団で居てもちっとも楽しくないんだよ…。私は野菜・野菜・肉・野菜・野菜で良い!
■「為朝二十八騎(1)」佐野絵里子/ビームC
フェローズ!でやってた時代物(平安後期)で、鎮西八郎こと為朝さんのお話。絵柄は、上手くはないが味とか雰囲気があって、系統は違うがなんとなく杉浦日向子を彷彿とさせる。コミックス化するとは思ってなかったので嬉しいが、本誌を買う理由が無くなってしまったなw
天賦の騎射の才を持つがゆえに、型にはまった生き方の出来ない野生児、源為朝。…に、クールビューティー乳母子家季さんが影のように憑…付き従っているところがいいです~。やっぱり持つべき者は働き者の乳兄弟だね!
あとおんまさんが逞しいのが萌えで・す・ね!やっぱり和馬具はサラブレッドより在来種にこそ似合う。当たり前だがw
■「今日からのつく自由業!(8)」 松本テマリ+喬林知/あすかC-DX
本編はグレタのかわいさが炸裂。巻末書き下ろしは…ツェ、ツェ、ツェ、ツェリ様の美熟女戦士姿がww
■「ミルクホール鈴音」葛屋カツキ/イースト・プレス
ものすごく何となく手にとった大正ロマンオカルトもの。ミルクホール「鈴音」の看板マダム、九条キミエ(おっとり美人)。彼女は、占術や千里眼で軍の協力者だった過去を持っていた──というお話。
初出をぐぐったら「恋運暦」という女性向け占い雑誌だった。わあ新世界。しかも収録は5話分なのに、頁の都合で未収録になってしまったのが4話分もあるらしい。む、むごくないか(汗 書き下ろしで補って2巻にすればいいのに…第一話が未収録って。
表紙絵は中身より画力が向上している模様。もう少しギャグ多めでもいいと思ったのと、少ないキャラ数で兄弟オチはないんじゃないかと思った。
■「トリコになりました」奥田七緒/BBC
うん。ちらっと見たとこまあまあぬるいな。よしよし。にしてもトリコってそういう意味だったのか!!という驚きw
■「間島と堂目」天野瑰/ダイヤモンドC(松文館)
ああっ、カバーをめくってもヒゲBLがないいいい!!!w
あとホスト部と乙男の新刊。
オトメンはまだまだ面白いんだけど、ホスト部はもういい加減いやになってる…ノリが売りの漫画なのにキャラの感情に理由付けようとするから失速してぐだぐだに…。その辺のさばき方はむしろアニメの方が気持ちよかった。けど終わりが見えてるので惰性と言うよりは意地で買っています…。
ここ以下未読/ななめ読みです
■「無限の住人(25)」 沙村広明/アフタヌーンKC
■「シスタージェネレーター 沙村広明短編集」沙村広明/アフタヌーンKC
ゆるいwむげにんと絵柄おなじなのにゆるいwやっぱりいいわあwこの「無惨orゆるい」の二者択一がたまらんw
■「加持祈祷うけたまわります」佐野絵里子/ビームC
「為朝二十八騎」と同じ作者の初期短編集で同人誌初出のものが多い。こちらは、昔の花ゆめとかウィングスあたりの匂いがするw
■「図書館戦争 LOVE & WAR(4)」弓きいろ+有川浩/花とゆめC
すごいなあ。描きようでこんなにがっつりラブコメになっちゃうんだなあw
それから
■「玻璃の天」北村薫/文春文庫
文庫待ちしてたベッキーさんとお嬢様シリーズ2冊目。
あと
■「折口信夫集 神の嫁―文豪怪談傑作選」折口信夫(著)東雅夫(編)/ちくま文庫
戯曲や小品中心の選集で「死者の書」などは抄篇にされている。
そもそも折口信夫が怪談や妖怪小説というくくりにされることになんだか違和感があって(同じ文豪怪談シリーズでも柳田國男のほうは怪談っていわれても頷けるんだが) まあしかし、編者が京極夏彦と対談していたりと、妖怪・怪談方面の方らしいので、ここまで言い切られてしまうと まあこの人に言わせればそうなんだろうなあ、という…。
もっとも折口さん自体、学者と歌人(と物書き)と、それぞれの知識と魂が絡み合ってもつれあって身喰いしてるところがうつくしいので、ジャンルを云々すること自体合わないのかもですが。