◆◇東寺◇◆
初公開の国宝・天蓋などを見に宝物館へ。
平安時代のものや、唐・宋時代に海を渡ってきた仏像など貴重なものがたくさん。
大陸のものはやっぱりなんとなく面長。
んや~~両界曼陀羅! 胎蔵界曼陀羅が好き~(同心円状のデザインが)
弘法大師像はさすがに幾つかあったけれどみんな顔四角いw 空海さんの顔立ちってやっぱこれでキャラ確立してるんだな~。
そしてやっぱり風信帖!
『三筆』に数えられる空海さんの書の代表作といわれる最澄さんへ宛てた手紙など三通をまとめたもの。
「風信雲書 天より翔臨す」
第一通がこの書き出しで始まるので、風信帖と呼ばれる。さすが空海さんというか、言葉も筆蹟もダイナミックだ~。このド迫力が空海さんをして天下の快僧たらしめる所以だよね!! こんなん貰った最澄さんは心中穏やかではなかったろうなあ とか妄想…くふふ。
南北朝時代の「弘法大師行状絵巻」 あっ!!恵果さんだ!!お師匠さま~~!!
それから二階の展示室に巨大な千手観音像…まさか2階にこんなものがあるとは思いもせず展示室へ入ってびっくりした…
宝物館の売店で雨宿りも兼ねて色々見て「国宝東寺」「法会用具の美」「東寺十二神将」の図録三冊と、風信帖にちなんだお香「風信香」をゲット~
雨に濡れないようがっちりビニール袋に包んで貰ったのですが、外に出たら雨も弱まって暫くしたら止んでしまいました。や、やったぁ~~。
次に講堂。曼陀羅に模して仏像を配した「立体曼陀羅」を安置。
金堂。薬師如来と日光・月光菩薩を安置。薬師如来の台座を支える十二神将は、干支の十二匹の動物を擬人化したもので、間近に見ることは出来なかったのですが図録買いました!
顔立ちがすごく特徴的。ホントにサルっぽい顔とかトラっぽい顔~~髻の髪留めに動物の顔がついてるんですがこれがかわいい!!ちくしょー!なにさ!プリティうさちゃんとか頭につけちゃって!!
さて売店では
仏画塗り絵の横には仏パッケージな特製色鉛筆(36色)
ご供養済火除け火災報知器(ものすごく積極的に火除け!!)
ご供養済転写式ステッカーお札(携帯電話やPCにお貼り頂けます)
夜叉神守り虫歯除けキシリトールラムネ
などなど、珍品の数々…
昨日の平等院鳳翔館とはまた違った意味でものすごいプロデュース力。
この力業…さすが空海さんのお膝元というダイナミズムw
笑ったあとは東寺別院・観智院へ。
ここの住職が東寺貫首を兼ねることになっていました。展示はされていませんが、経典などを大量に所蔵しているそうで勧学院の役目もあったそうです。
枯山水「五大の庭」は、日本・中国に模した島、間の玉砂利の海に、遣唐船・霊亀・龍・鯱に模した石が配され、空海が渡唐・帰朝した様子に見立てられています。雨の後で濡れた玉砂利が青緑色を深めていました。
五大虚空蔵菩薩が展示されていました。晩唐のもので、みな違う霊獣に乗っています。
あと、宮本武蔵がこの別院に身を寄せていた時に書いたという鷺の図と、ふすま絵がありました。力強い筆致です。
観智院で庭など見て大分なごなごしてたので気が付いたら十一時くらいになってましたとさ…。
◆◇仁和寺◇◆
一度京都駅に戻って、お昼を済ませた後仁和寺へ。
二度目ですがやっぱり御殿はいい~
ザッツ寝殿造り!
簀の子縁に高欄に半蔀萌え~
デジカメで撮りまくり(撮影禁止ではないので)
仁和寺は桜で有名なお寺。金具が桜型に抜いてある!
あっあんな所に宇多法皇の御肖像画がぁああ(複製ですがね)
ぎゃああ失礼致しますぅう(激写)
襖絵が桜の下の蘭陵王だとコンチクショー!
しかも裏側に回ると楽太鼓が!
さらに北庭を望んで
座り込んでぼへ~~っと眺めてなごんで
風が涼しくて気持ちよくて
ここは覚性法親王や守覚法親王がいた御所ではないけれど
千手や三河や幼い経正が伺候してたわけでもないけれど
この土地の上を歩いてた可能性に賭けて(笑)
もうずっとここにいたい気分になりましたが、時間もあるし名残を惜しみつつ退出…
ここでは絵葉書セット買いました。図録はないの。もっと専門書置いてくれたら買うのになあ。絵葉書セットの悉達太子像かわいいです。
◆◇風俗博物館◇◆
それで次は風俗博物館ですよ。
装束好きによる装束好きの為のこぢんまりした博物館。
実は井筒法衣店という法衣商さんがやってらっしゃいます。
ビル五階が博物館で、一階には法衣ショールーム。
そこで!!
今回は!!
ショールームで法衣のカタログを頂いてきてしまいましたw
各宗派の法衣の比較が出来るようなものは…とお尋ねしたらば、法衣商ごとにお得意先のお寺があり、受注を貰って作るだけなので、沢山の宗派にまたがってのご商売ではないとのこと。
修多羅などの品も、カタログに載っていないものの方が多いというお話でした。
そっかあ、だから、体系的にまとめたりする事もないんだな。
お忙しい中にも関わらず御相手下さったお店の方、本当に有り難う御座います~。
非売品(寺に配る)なので無料…で頂戴してしまいましたが(しかもわざわざ別のお寺向けのものをいくつか奥から出して来て頂いた…)
三冊…分厚くて重いッ!!
でもいい!!幸せだよ!!
手が千切れたって持って帰るからね!!
…という思いで頂いて参りました。
そして風俗博物館へ。
装束や調度の研究に基づいて、ミニチュアを展示しています。季節毎に展示が変わるので何度行っても楽しめる。
今回の展示は、『源氏物語』から
◆「少女」より、六条院お引っ越し風景
◆「幻」より、仏名会風景
◆『紫式部日記』より、紫式部と藤原道長
◆女房の局、冊子作り
◆女房の局、重陽の節句、菊の綿着せ
◆かさねの色目です。
左上から
松かさね・雪の下かさね、梅かさね
桜かさね、花橘かさね・紅葉かさね
葉菊かさね です。
源氏物語千年紀にちなんで、紫式部本人や道長の人形が初登場とのこと。それから!冊子作りをしている人形、これは楽しい!
彼女達が書写して、美しく切り貼りして、冊子にまとめて、それがどこかええとこのお姫さんとこにでも行って…そんな風にお歌や物語が読まれていって、それが千年後の今に至るまで繋がれてきたのかと思うと…すごいなあ、すごいなあ~。
人間は己の心を動かすものの為に労力を払うことの出来る動物なんだなあ。
他に、仏名会という法会のシーン再現もあり。
坊主が!!坊主人形がたくさん!!!
今期来てよかったですほんとw
そんなこんなしてたらもう四時だ。
うわー気付いたら一日で三箇所しか回れなかった。
まあ前日もこんなもんだったけど
ゆっくりしすぎです!!
◆◇帰ります◇◆
仕方ないのでそろそろ帰る方向で、京都駅へ戻っておみやげを買いました。
あ、そういえば京都駅を通り過ぎるたび滋賀県の特設ブースの前を通りましたが、お昼から夕方まで、ひこにゃんが働いてましたw
群がられていたひこにゃん。京都でも人気者です!
そして荷物を回収。本当によろよろしながら帰途につきましたとさw
ああ、本当に数はこなせなかったけど
楽しかったなあ。
一緒に行ってくれたねすたくん
たいへんお世話になりました!