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深度三,三三糎の心の海から湧き出ずる、逆名(サカナ)のぼやき。
 
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ブログさぼってた間に京都行ってきましたよ~平等院鳳凰堂01
さー思い出しながら書くよ~京都旅行。
 

長いから折りたたみ。「つづきを読む」からどうぞ。


G阜から電車乗り継ぎで行きました。京都駅着は11時頃。
もう少し電車から琵琶湖が見えるといいのにな…

京都駅からJR奈良線で宇治へ。
宇治は駅からして「源氏物語のまち」アピールがすごい。
あと、土産物はやっぱり宇治茶ものが多い。 お茶屋さんも何軒もあって茶葉を炒るいい匂いが漂っていた。
宇治のわらび餅
昼食。飴屋さんがやってる甘味軽食処で茶そばとわらび餅食べた。
このわらび餅、弾力がスゴイ。ぷるっぷる!
お茶味の方も濃厚なお茶感。
黒蜜に合う!
おみやげに濃茶飴買いました。


◆◇平等院◇◆

腹ごしらえもしたしいざ! というわけで平等院へ。
まずはフツーに鳳凰堂撮りますよー

0c59b2ea.jpg 1198afc0.jpg
526b2fc9.jpg
平等院は、道長の嫡子、頼通が父から譲り受けた別荘を寺に改修、創建。

 

左右対称のつくりと、屋根の上の鳳凰の飾りから通称『鳳凰堂』ですが、正式名称は「平等院阿弥陀堂」。本堂内部には阿弥陀如来が安置され、堂内の南北の壁には、阿弥陀様のおとりまきとして52体の菩薩像が架けられている。いずれも雲に乗っていることから、「雲中供養菩薩」と呼ばれる。(古くは「供養飛天」と通称)

創建当初は、仏像の色彩も、堂内の装飾も、朱・藍・緑・金など極彩色だったというから
まさに
「極楽がどんなものか知りたければ、平等院に行くといい」
という言葉どおりの情景だったのだろうな。
ビバ!摂関家の栄華!!

さて、順路表示に従って歩いていくと、突然、口を開いている地下道入り口…
なんじゃこりゃ…と訝しみつつ入っていくと、いきなりちょっと次元が違う感じのモダンアートな空間…

そう!!
これが平等院鳳翔館(展示資料館)の入り口でした(笑)
中には、国宝鳳凰像(創建当時の物)、仏像・神像、雲中供養菩薩(壁から外して改修したもの・復元したもの)、瓦など出土品、諸々の文書などなどが展示されていました。

さてさて、鳳凰像一対も名品ですが、私のお目当てはなんといっても雲中供養菩薩ですよ~~
ここ鳳翔館では間近に見ることが出来ます!

通常、仏像は、立ったり座ったりとおとなしいポージングが多いけれど、これら菩薩像は、雲に乗ってそれぞれ異なった姿勢をとる。
なごやかな表情で、歌い、舞い、楽器を奏す菩薩たち。
奏楽の手さばきやちょっとした仕草ひとつひとつが 活き活きとして、楽しげで、ああ浄土っていいとこなんだろうな~と思わせてくれます。
中には片足をあげて踊るポーズなんかもあったり。
どれひとつとして同じ姿勢はなく、仏師達の創意工夫にはほんとに脱帽させられる。
だって52体もいるんだぜ。

過半数を占める楽天の持物は、
笙・篳篥・龍笛・琴・琵琶・箜篌(百済琴)・羯鼓・細鼓・振鼓・釣太鼓・拍板(びんざさら)・磬・鉦鼓・鈴(りん)・銅バツ(小さいシンバルのようなもの)などなど!
雅楽の演奏でも、古楽器がこんなに揃うのは見られないよ!
すごいすごい~~~。

そんな興奮さめやらぬまま、ミュージアムショップへ行くと!!
ありましたーー!!
今回の旅のお目当て、「雲中供養菩薩トランプ」が!!
か、買わなきゃ!
開封用と保存用二つ買わなきゃ!!
↓買って夜ホテルで並べてみたw
9612534d.jpg

他に買ったのは、根付け、ピンバッジ、シールシート、マグネットシート、クリアファイル、図録三冊。
一応雲中供養菩薩ものはあらかた制覇したかなー。

いや、しかし、鳳翔館ほんとにスゴイです。外見が綺麗なだけじゃないっす。
何がスゴイって、商品のデザイン、豊富な商品展開、質に対する価格。
三拍子揃って水準高ッ!!
普通、こういったところでは絵葉書は大体100円以上、
250円なんてのもあるのに
50円ですよ!!
買いまくれってことですよね?
…27枚になりましたw
あと、ジャバラ式につながっている7枚つづりはがきセット。
雲中供養菩薩が全種+中央に阿弥陀如来像。
背景にうっすらと鳳凰堂の線画。
図録でも見られない絶妙デザイン。
心憎い!!

いやぁ~~
「絵葉書の小袋御入り用ですか?」
「結構です」
「図録はご自宅用でしょうか」
「はい」
っていう会話がw楽しくてw
全部、自宅で穴が開くほど眺めてニヨニヨする用です!! 
と心中呟きつつw
もうね
今思い出しても顔がにやけますよ。楽しくて。
キシシシシ。


◆◇宇治川周辺◇◆

さて! e04e71c7.jpg
はずむ足取りのまま、宇治川を渡り、中州の小島へ。
『平家物語』の「橋合戦」と「宇治川先陣争い」の舞台ですよ~。
先陣争いの碑があったりして。
この話かわいいよな。
体育会系直情爽やか野郎梶原源太景季と、機知に長けた佐々木四郎高綱の、一番乗りをかけた騙し合い。ひっかける方もひっかけられた方も微笑ましい。
ちなみに源太が欲しがっても貰えなかったのに、四郎がつるっと拝領しちゃった鎌倉殿のお馬「いけずき」ですが、意味は「生きたまま食べちゃう」で、噛み癖が激しくて動いてる物に噛み付きまくってたので、そういう名前になったんだとか…。
でも、先陣争いでは結局このいけずきが見事川を渡りきって一番乗りしたので、鎌倉殿御秘蔵c8b2f834.jpgなだけはあったんですねw

ところで
源太と四郎がお馬でざぶざぶ競争したり
浮舟さんがどんぶら流されちゃったりした宇治川。
どのくらいの水流なんでしょう?
と気になっていたが

…速い!!!
なんだーこの濁流。渦巻いてますけど!!

実は、すぐ上流に水力発電用のダムがあって、ダム放流してるのであの速さだったらしい。本来はもうちょっとゆるやかなんだと思う。
相当ビビりながら橋渡りましたw

橋を渡ると宇治神社。
橋のたもとに宇治十帖の銅像。台座が割れてたのか「キケン」のテープが貼られててちょっとシュールだった…。 c6ba100b.jpg

そのまま、宇治上神社に参拝~
平等院の鎮守なんだとか。
境内にはほぼ拝殿と本殿だけ。地味だけど、本殿は平安時代のもの(現存最古の神社建築)
拝殿は鎌倉時代に宇治離宮の一部を移築したもの…と、由緒正しい…。
神代の昔、応神天皇の息子たちが皇位を争い、宇治川での戦の末、長男が末男に討たれた。
が、勝利者である末男は、自分に味方してくれた次兄に皇位を譲り、自害して果てた。この次男が仁徳天皇となった。宇治上神社には、応神天皇と末男の菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)と仁徳天皇を祀ってあります。うわー骨肉の争い。


◆◇源氏物語ミュージアム◇◆

さてさて
其処からもう少し、与謝野晶子の歌碑の前など通りすぎると源氏物語ミュージアムに到着。
そんなに源氏物語好きでもないので~歴史的価値は認めるけど内容はまた別~みたいな。
暴言吐かないように気を付けよう!!と殊勝に心掛けて入館~。

展示は、人形とセットを使った物語の情景描写が中心。
源氏物語といっても、宇治にあるので、宇治十帖がクローズアップされているようです。

シアターでは20分の映画「橋姫」を上映。
いきなり白石加代子が橋姫(橋を守る女神)として出て来た。橋姫は恋の情念に身を焦がす女の影でもある。
そして『宇治十帖』のストーリーがダイジェストで。
とりあえず、『宇治十帖』を読んだことがないと話はわかりません(あたりまえ)ていうか薫と匂宮が映像で区別つきにくかった…あと女君みんな美人だが顔はきっつい系なので、あんまり平安時代のおひいさんって感じには…好みの問題かー。
白石加代子部分以外は昼メロ・ゴージャス時代モノ版ですよ。しかも制作はNHK子会社だしw
…ともあれ、宇治が平安の都人にとってどんな場所だったか、っていうのはよく分かるフィルムでしたよ。

特別展示は陽成文庫。
色々な書家が書写した源氏関係の文書などの展示。

さて
ここのミュージアムショップは当然、女性向けの和雑貨中心。
しかし団体旅行で来てるらしい関西のおばちゃんが強すぎて棚に近寄れない!!
すごいなー…
しかも嵐のようにおばちゃん達が去った後の荒らされよう… こ、これが音に名高い関西のおばちゃん力かあ……

あと、なんでしょうねー
和雑貨にもいろいろあるわけですよ。やっぱり。若い人向けのカジュアル~とかモダン~とかカワイイ~とかそういうの。 そういうのとは微妙に…なんでしょうね。マダム風味和雑貨といえば良いんでしょうかw 豪華さが重いつーかw
あと、源氏物語ミュージアムオリジナル商品っていうのがそんなに無い。
書籍も別にそこで出してるモノじゃないし。
さっき見てきた平等院鳳翔館とはやる気が段違いだなあ…確かに、置いておけば売れるんだろうけど。
だって、源氏物語だよ? グッズ作り放題じゃないすか。
なんかなあ…もうちょっと頑張って!


◆◇そのあと◇◆

帰り際にてぬぐいのお店に寄りましたが、物凄い数のデザインがあって
見本帳が置いてありましたけど、あれ一冊、出版してもいい読み物になるなあと…骸骨遊女(昭和初期もの)とか。
もう一度行ってみたいなああの店。

宇治川の青鷺。でかい。
f3370570.jpg
そして京都駅に着いて一日目観光終わり~~
天気を心配していましたが降りそうで降らない、で済みました。
本当に宇治しか行ってないしw
あと黄檗宗総本山萬福寺には行けませんでしたw
お寺は閉まるの早いから…いつか行くぞ!巨大布袋見に行くぞ!


2日目につづく。

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HN:逆名[サカナ]
HP漁屋無縁堂

無駄と斑の腐渣。
らくがきと調べ物が趣味の
風俗文化史好き歴史オタク。
人物志より文化史寄り。
イチ推しはみづら
(美豆良/鬟/鬢頬/総角)。

中古日本史、東洋史、仏教史(仏教東漸期の東アジア、平安密教、仏教芸能、美術、門跡寺院制度等)、有職故実、官職制度、風俗諸相、男色史。古典文学、絵巻物、拾遺・説話物。

好きな渡来僧:婆羅門僧正菩提僊那、林邑僧仏哲
好きな法皇:宇多法皇
好きな法親王:紫金臺寺御室、北院御室
好きな平氏:重盛、経盛、敦盛
好きな法衣:裘代五条袈裟
好きな御衣:御引直衣
好きな:挿頭花と老懸を付けた巻纓冠
好きな結髪:貴種童子の下げみずら
好きな童装束:半尻、童水干
好きな幼名:真魚(空海さん)
好きな舞楽:陵王、迦陵頻、胡蝶
好きな琵琶:青山、玄象
好きな:青葉、葉二
好きな仏像:普賢・文殊(童形)はじめ菩薩以下明王、天部、飛天(瓔珞天衣持物好き)

やまとことばも漢語も好き。
活字・漫画・ゲーム等、偏食気味雑食。

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