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深度三,三三糎の心の海から湧き出ずる、逆名(サカナ)のぼやき。
 
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友達とお昼ついでにふらーっと産直市場に行ったら、真桑瓜があったので買いました。
 
[うつくしきもの。瓜にかきたる乳児(ちご)の顔。…]
 …枕草子143段
 
というわけで顔を描いてみました(笑)
110808_210315.JPG
上掲の『うつくしきもの』の条は、チッチッと呼ぶと寄ってくる雀の子や、幼児のいとけない様子に続いていきますが、『うつくし』は、当時のニュアンスでは、今の『可愛い』に近かったようで、あとで、『なにもなにも、小さきものはみなうつくし』と言い切ったりしてますw
 
『倭名類聚鈔』には、「瓜類」として項が立てられたりしていますが、ただ『瓜』というと、大概この真桑瓜だったのではないか、と『和歌植物表現事典』(東京堂出版)にはありました。
 同書を見てみると、花は咲かないにもかかわらず、歌には結構詠まれているらしく、有名な山上憶良の『瓜食めば子ども思ほゆ…』を筆頭に、十九首抄出されています。
 
中には、瓜に直接書いて贈った例もいくつかあったようで、瓜にものを書くのはどうやら普通にされていたことのようです。
私は筆ペンで書いてみたのですが、表面にはじかれてちょっと書きにくかったです;;
 
 
水で洗ってから切って頂きました。
110808_211633.JPG
味はアンデスメロンを薄めたような風味で、歯応えはもう少しシャキシャキしています。
まだあまり甘くなかったなあ。
もうすこし熟すまで置けば良かったのかも。
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110404_153249.JPG『…すがる娘子(ヲトメ)の その姿(カホ)の 端正(キラキラ)しきに
花の如(ゴト) 咲(エ)みて立てれば…』[万葉集9-1738]

『咲』という字は、実は『笑』の古字で、
上の長歌に見られるような『咲(エ)む』『咲(ワラ)う』という用法が
むしろ本来の字義に適ったものなのですが
中古以降の日本では、専ら『咲(サ)く』という方に使われています。

また、『さく』という、やまとことばは、『割く』『裂く』に通じるといい
パッと破裂するように花がひらく、というイメージを持つようです。
『栗が笑う』という表現も、裂ける、に通じるものですよね)

中国語の辞書を引いてみると、一般的な表現としてはただ『開花』です。
まず漢字が輸入された当初は、この表記をそのまま使用しています。
日本書紀の『木花之耶姫(コノハナノサクヤビメ)』の名や、
万葉集の『~本辺(モトベ)は 馬酔木(アシビ)花開(サ)き~』[13-3222]などの歌に見られる
『開(サ)く』は、『咲(サ)く』定着以前の表記の名残なのでしょう。

いつの、どこの誰とも知れないけれど、
歌の心を持ったとある人が
『人が笑むように開く花』を、
あるいは逆に、
『花開くようにうるわしく笑むひと』を、
詩歌につくったのがはじまりなのかもしれない…という妄想…。

おーはなーがわーらったー♪
って歌もありますが
比喩表現がはまりすぎて本義を喰っちゃったんだなあ…。

花が『ひらく』ことを、『わらう』『えむ』と見立てた人がいて、
花が『さく』ということばに、『咲』の字を宛ててみた人がいて、
いいねえ、私も使おう、と思った人がいて、
ずっと使い続けて、肌に馴染んで、意識もしない血肉になって、
わたしたちは、この春も『咲く』花を見ています。

110404_153130.JPG
携帯カメラでもこの空の色。
折角良い天気だったのに、デジカメを忘れたという…。

拙宅周辺は満開が秒読みです。
今年は、北へとのぼっていく桜前線の
背中を追い立てたい気持ちです。
桜が枝一杯に満面の笑みをうかべたら
きっとたくさんの人を笑顔にしてくれますよね。


セルフィ(アバター)童舞装束ぽくしてみました。

warabemai03.jpgwarabemai02.jpg

童舞『迦陵頻』『胡蝶』です~~!!
お部屋で2ショット合成~

warabemai.jpg

はっはっは 御満悦。
足元に連れてるのは、ペット(セルピット)です。名前は任意。
水干、微妙に…全体のフォルムとか菊綴の位置とか前身頃のたくし込みとか
気になるところは一杯なのですが
なにより、下の袴がセット品で存在しないのが ほんとどうしろって感じでした…
上でつけてるのはなんかアラビアンなとっからの流用品です。。。
これくらいしか白の差貫袴に見えそうなものがなく。。。
あとは天冠と蝶鳥の羽がなんとなく揃ったのと、二筋垂髪が2種類揃ったので。どうせ下げみずらは無理だし。
motoneta.png


いちおう元ネタはこんな感じで(過去TOP)↑
蘊蓄はこちら↓
http://depth333trench.blog.shinobi.jp/Entry/54/

先日、地球に帰還し、カプセルを地上に届けるという最後のミッションを完遂して、流星になった探査機「はやぶさ」

 twitter上には「はやぶさ」の公式アカウントもあって、blogと連動で最新情報が流されています。
また、兄弟機にあたる金星探査機「あかつき」、先月末に打ち上げられたばかりの小型ソーラー電力セイル(宇宙ソーラーヨット)実証機「IKAROS(イカロス)」にも同様のtwitter公式アカウントがあります。
私は帰還中継情報が知りたくて、帰還の3日前にフォローを始めました。ニワカで済みません(汗
JAXAの担当者さんによって、主にミッションの進行状況などが伝えられているのですが、時々『彼ら』が、お互いに言葉を交わし合うことがあります。

今回は、はやぶさ帰還までの、最近のはやぶさ・あかつき・イカロスの『兄弟会話』を抜き書きしてお届けします。
発言をお気に入りに登録していたのですが、通しで読みたくなったのでまとめてみました。
twitter見慣れていない方には読みにくいかと思いますが、できるだけTL原文のままで載せています。
はやぶさ兄さんの最後の挨拶はリアルタイムで見ていた時、切なくて、なんというか。嗚咽を禁じ得ず困りました。うえっうえって…。

「続きを読む」からどうぞ。

【発言引用元】
Hayabusa_JAXA/  はやぶさ帰還ブログhttps://twitter.com/Hayabusa_JAXA
Akatsuki_JAXA/「あかつき」チームhttps://twitter.com/Akatsuki_JAXA
ikaroskun/イカロス君https://twitter.com/ikaroskun
twitterは登録していなくてもログを見ることが出来ます(発言は出来ません)
@~は、~宛のメッセージという意味です。

五月雨に
池の真菰(まこも)に水増して
いずれが菖蒲かきつばた
さだかにそれと吉原へ 
ほど遠からぬ水神の
離れ座敷の夕映えに
ちょいと見交わす

[小唄/五月雨] 


 朝、近くのかきつばた群生地に行って来ました。
k_01.jpg

 同じ三河国でも、『伊勢物語』で東下りの男が「からころも~」の歌を詠んだ、八橋とは別の場所。(三河平野には、古くから灌漑用の池が沢山作られていて、カキツバタやそのほか水辺の植物の自生も多かったのだそうです)
 そちらは、無量寿寺というお寺の庭園で、業平の塚があったりおみやげもあったりするらしいので、さぞにぎやかなのでしょうが…(行ったことはない)
 こちらは、日本三大かきつばた自生地のひとつ…(他は京都と鳥取)ということですが、なにぶん、自生地 ですので、田んぼと森に挟まれた池…というか沼。もちろん光琳みたいな橋もありませんw一応見に来る人のために看板やテントがぽつぽつ置いてあったりしましたが、朝早くて誰もいませんでしたw
 でもその分ゆーーっくり出来ましたよ~。
 雉や牛蛙がけんけんぶもぶも言ってる中で写真を撮ったりぼーっと眺めたりしてましたが、もう既に日差しが結構あって、帰る頃にはうなじがチクチク…日焼け止め塗って行ったんだけどな~。

続きからもっと写真。


Profile
管理人紹介
HN:逆名[サカナ]
HP漁屋無縁堂

無駄と斑の腐渣。
らくがきと調べ物が趣味の
風俗文化史好き歴史オタク。
人物志より文化史寄り。
イチ推しはみづら
(美豆良/鬟/鬢頬/総角)。

中古日本史、東洋史、仏教史(仏教東漸期の東アジア、平安密教、仏教芸能、美術、門跡寺院制度等)、有職故実、官職制度、風俗諸相、男色史。古典文学、絵巻物、拾遺・説話物。

好きな渡来僧:婆羅門僧正菩提僊那、林邑僧仏哲
好きな法皇:宇多法皇
好きな法親王:紫金臺寺御室、北院御室
好きな平氏:重盛、経盛、敦盛
好きな法衣:裘代五条袈裟
好きな御衣:御引直衣
好きな:挿頭花と老懸を付けた巻纓冠
好きな結髪:貴種童子の下げみずら
好きな童装束:半尻、童水干
好きな幼名:真魚(空海さん)
好きな舞楽:陵王、迦陵頻、胡蝶
好きな琵琶:青山、玄象
好きな:青葉、葉二
好きな仏像:普賢・文殊(童形)はじめ菩薩以下明王、天部、飛天(瓔珞天衣持物好き)

やまとことばも漢語も好き。
活字・漫画・ゲーム等、偏食気味雑食。

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御容赦下さいませ。

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