五月雨に
池の真菰(まこも)に水増して
いずれが菖蒲かきつばた
さだかにそれと吉原へ
ほど遠からぬ水神の
離れ座敷の夕映えに
ちょいと見交わす
[小唄/五月雨]
同じ三河国でも、『伊勢物語』で東下りの男が「からころも~」の歌を詠んだ、八橋とは別の場所。(三河平野には、古くから灌漑用の池が沢山作られていて、カキツバタやそのほか水辺の植物の自生も多かったのだそうです)
そちらは、無量寿寺というお寺の庭園で、業平の塚があったりおみやげもあったりするらしいので、さぞにぎやかなのでしょうが…(行ったことはない)
こちらは、日本三大かきつばた自生地のひとつ…(他は京都と鳥取)ということですが、なにぶん、自生地 ですので、田んぼと森に挟まれた池…というか沼。もちろん光琳みたいな橋もありませんw一応見に来る人のために看板やテントがぽつぽつ置いてあったりしましたが、朝早くて誰もいませんでしたw
でもその分ゆーーっくり出来ましたよ~。
雉や牛蛙がけんけんぶもぶも言ってる中で写真を撮ったりぼーっと眺めたりしてましたが、もう既に日差しが結構あって、帰る頃にはうなじがチクチク…日焼け止め塗って行ったんだけどな~。
続きからもっと写真。
まばらなところはこんな感じ。
看板。
日付が昭和15年!
サギソウも咲くんだって。見に来たいなあ…
カキツバタ…
古くは「かきつはた」と清音。杜若、燕子花とも書き、貌佳草(かおよぐさ)ともいう。
同じアヤメ科のハナショウブが関東以南に自生しなかったため、古代の関西を中心とした文化圏で持てはやされたのはもっぱらカキツバタだった。
栽培起源は不明だが、衣服の染色用に植えた物らしく、アヤメ科の中では最も早く園芸化されたらしい。
花の時期はまだもう少し楽しめる感じでしたね。
ところで今回は新デジカメに慣れる目的もあったのですが…うーん、ベストショット!っていうのはなかったかな…。
…プロの人は霧吹きで露を置いて撮るらしいけど、たしかにそうしたくなるかも…w
あ、写真には撮れなかったのですが、アオサギとダイサギを見られました♪でっかい鷺大好き!!
【参考:『和歌植物表現辞典』東京堂出版】