んー。
見てた。
私は競技より式典が見たいほうなのです。
前半のショー部分。
おびただしい数(2008人)のおにいさん達が打楽器を叩く。ドラムみたいなやつ。叩くと発光。上から見ると、整然と並んだ楽器がデジタル文字盤のように明滅する。 解説では「カン」と言っていたけど、『缶』なのかな?藺相如が昭王に撃たせたやつ?なんか読み方違った気がするけど…うーん。 古代の打楽器が出てくると聞いていたので、銅鐸とか磬とかと思ってたけど、単純にパーカッションだったね。
叩きながら無数のお兄さん達が吠えていた。
解説によると論語の「朋有遠方来、亦楽不乎」だったらしい。 とも えんぽうよりきたる、またたのしからずや、っていうあれ。 ぺんようゆぇんふぁんらい、いーれーぷーふー…って言ってたのか。
事前に解ってたなら字幕が欲しかったな…。
にしても、初めにその言葉を持ってくるのはうまいなあ。
その後も孔子の弟子3000人が竹簡をササラみたいにしながら論語を斉唱してた(らしい)。
そのあたりのテーマが、中国の世界的に偉大な発明、だったらしくて、 製紙、活版印刷、ときて、羅針盤だった。 ステージ中央に巨大な巻子が出現して、そこをキャンバスにして、式の進行と共にその後少しずつ絵が完成していくことになる。 羅針盤の時は鄭和っぽい人が中央にいた。
途中京劇の人形劇とか昆曲とか出てきた。
時代衣装は思ってたより範囲が狭かったかなあ。 特に女性のは主に唐代らへんとかだった気がする。明清のはー?あと、京劇は人形じゃなくてヒトで見たかったー。人形も可愛かったんだけど。
数でやたらと稼いでて、実質的な衣装のバリエーションはそこまで無かったからっていうのもあるが。
…言ってたらキリないか…。
その後はぱったり時代系演出がなくなったので、テレビの前から離れちゃって、あんまり内容覚えてないです。あ、太極拳はやってたね。 それから、多民族国家を強調するため民族衣装がいっぱい出てきたり。まあこれは無い訳がないので…子供に着せてたのもお約束といえばお約束なので…。 どうでもいいけど、子供の笑顔がいまにも壊れそうでめちゃくちゃ怖かった。大人の笑顔がギラギラしてるのは仕方ないけど…子供は怖いわ…。
以下「つづきを読む」。
張芸謀監督らしく、その場面ごとにテーマカラーが純色で展開。
正直、映画であの表現はちょっと苦手で(アートフィルムとしてはよくできてるなあと思えるんだけど)、舞台とかならまだ平気かなとは思っていた。
で、実際舞台芸術として表現されると……特に深みのないケレンもあそこまで人海戦術を徹底できれば『ダイナミックなスペクタクル』に昇華させられるってことですかね。やっぱり生イーモウだね。いや褒めてるんだよ。一貫性って大事だと思うもん。
何しろ、人口だなあ…
絶対数が多ければ質だって確保できるよね。
スケールが違いすぎだよ。 CGを生でやれるんだからw
入場行進。
各国入場行進は見るの好きです。
さすがにアテネの巻き舌国名紹介ほどのインパクトはありませんでしたが。
普段、全く縁のない国の人がたくさん見られるし、民族衣装率も高い。そんな名前の国があるんだ、こういう国旗なんだーという面白さだけでも結構楽しめる。 『選手団』には選手以外のスタッフも含まれるので、地味なおじさまとかもまじってたりするのもポイント。みんなリラックスしてるので、おちゃめな行動も発見できたりする。
出場選手が2人とか、ひとりとかの国の行進を見ると応援したくなる。
そして非国民なので日本が出てくるとものすごく萎えるw
あと観客の各国の反応の度合いとか。
さすがにフランスは好き好きだよね中国人。仲良いっていうか、フランスが東洋大好きだもんね。日本人、フランスは日本だけが好きな訳じゃないよ。カナダが歓声大きかったのは、中国人の主な留学先だからなのかな?でも、なんで?っていう国にすごい反応があったりするのでびっくり…。
しかし、折角順番を『各国の中国語名の頭文字の画数順』にしたんだから、英語の字幕スーパーに簡体字表記も点けて欲しかった。
点火。
極秘にしてひっぱった割には内輪ウケでカクッときた。
ごめん、おっちゃんのこと、知らないよ。
そして知らないおっちゃんがワイヤー空中散歩。
まだ中国人民初の宇宙飛行士!とか、パンダのきぐるみ!とか、ドラゴンロボット!とか、東南の風よ!とか、仙人コスとか孫悟空コスとかの方が盛り上がったかもだよ、おっちゃん。不勉強でごめんね。
全体の感想。
スケールはでかかったのだが、内容が濃かったかどうかとなると…。
物量で押しているだけで、実際はけっこう単純だった。だから最初のインパクトが冷めると、次のパートに遷るまでが冗長に感じられてしまう。
少なくとも、生でも大画面でもないので、物質的な圧倒感だけではどうにも。
だから、頭の仲で簡単に短いダイジェスト映像が作れちゃう感じ。
普通にすごいショーだった。
所々で憎い演出もあった。
なにより、伝統文化をちゃんと出してきたのは、当然の帰結としても、評価されて然るべき。日本がやると、外国の目を気にしすぎて哀れなことになっちゃうようなことも、あれだけ自信を持ってやられると気持ちが良い。
だけど激しく予想を裏切られるような感動はなかった。
しかし、そこまで求めるのもどうかと思うので、まあ、大きなつまづきもなく終わったというラインで成功といえるんじゃーないでしょうか。
何事もなく閉幕するといいですね。
始まっちゃった以上は平和に終わって欲しいと思います。
特に英国トライアスロンの魚嫌いな選手が、でっかいお魚と遭遇しないで済むかが気になりますw
つうか、プーチンが笑ってなかったのはグルジアのせいだったのか?