この前の七草粥の時に米食について少し書いたけど
あの後、ちょっと思い出して昔の講義ノートをあさってみた。
講義ノートっていうか
講義中の落書きのまとめをファイリングしたのを見たら
あったよ、中古の食事についての調べ書き。
しかもどう考えても講義内容のノートより気合いが入っている(色分けとか)
何やってたんだ私。
折角なので少しずつまとめてみようかと。
今回は中古の米食について。
内容をまとめると、
ご飯の調理法には蒸す、炊く(煮る)、焼く、干す、などがあり
蒸す→【強飯】いまの「おこわ」
炊く(煮る)→水の分量によって【固粥/姫飯】いまの「ごはん」、【汁粥】いまの「おかゆ」
焼く→やきごめ
干す→糒(干飯)
があり、時代によって「飯」といえばこれ、というものが推移している。
あと当然【餅】も多く食べられていた。
詳細は続きへ。
内容とはさっぱり関係ないが
食物メモ付近に残されていたらくがき
…なんか疲れた時って
やたらと赤子や幼児がたくさん描いてある…
あの後、ちょっと思い出して昔の講義ノートをあさってみた。
講義ノートっていうか
講義中の落書きのまとめをファイリングしたのを見たら
あったよ、中古の食事についての調べ書き。
しかもどう考えても講義内容のノートより気合いが入っている(色分けとか)
何やってたんだ私。
折角なので少しずつまとめてみようかと。
今回は中古の米食について。
内容をまとめると、
ご飯の調理法には蒸す、炊く(煮る)、焼く、干す、などがあり
蒸す→【強飯】いまの「おこわ」
炊く(煮る)→水の分量によって【固粥/姫飯】いまの「ごはん」、【汁粥】いまの「おかゆ」
焼く→やきごめ
干す→糒(干飯)
があり、時代によって「飯」といえばこれ、というものが推移している。
あと当然【餅】も多く食べられていた。
詳細は続きへ。
内容とはさっぱり関係ないが
食物メモ付近に残されていたらくがき
…なんか疲れた時って
やたらと赤子や幼児がたくさん描いてある…
□米の種類
●栽培・収穫の時期による
【早稲(わせ)・晩稲(おくて)・粳(しろわせ)】
●精製の度合いによる
【ましらけのよね・しらけのよね・ひらしらけのよね(玄米)】搗いて白くなった米を『精げ米(しらげよね)』という。搗精は竪臼と竪杵で、蒸しは甑(こしき)で行った。
□米の調理法
【飯(いい)】…米を蒸す調理法
●強飯(こわいい)…敬称『おこわ』。搗精して蒸したもの。粳米(うるしね=もちごめでない普通の米)を甑に入れ、何度も水をかけて蒸し返して炊いた。硬く粘りけのない飯になる。奈良~平安中期の『飯』といえばこれを指す。
【粥(かゆ、かい)】…米を煮る調理法
●固粥(かたかゆ、厚粥とも書く)…粳米を釜で煮たもの。『水炊の姫飯(ひめいい)』とも呼んだ。
つまり、今の「ごはん」はこれ。
●汁粥(しるかゆ)…いまの「おかゆ」。水分を多くして煮た米。
・『白粥』は今と同じ、何も入れずに炊いた粥。平安末期から『飯』といえばこれを指すようになる。
平安中期は過渡期でありこの点では一定していない。
・『薯蕷粥(いもがゆ、しょよがゆ、芋粥)』…『今昔物語』に、「石鍋に甘葛煎(あまづら)を沸かし、山芋を薄く切って米と一緒に釜に入れ、静かにかき混ぜながら煮るもの」という。銀の匙で食べた貴人の食べ物。甘葛煎にかえて、甘葛そのものを入れることも。鼻の内供の大好物はこれ。
・『小豆粥(あずきがゆ)』…米に小豆を加えて煮る。『赤き粥』という。
●混ぜものをすると…【雑炊】
・炊飯(かしきかで)…粟、稗、豆など雑穀、野菜を混ぜて炊いたもの、雑炊。
・油飯(あぶらいい)…刻みごぼう、胡麻油などを炊き込んだもの。
【焼き米】…籾のまま炒り、殻を取ったもの。
【糒(ほしいい、乾飯)】…糯米や粟や黍を蒸して天日干しし、挽臼で粗挽きたもの。保存・携帯に適している。
旅行に携帯する時は餉といった。袋に入れておき、湯を沸かしてふやかして食べる。または水で戻して食べる(水飯、すいはん)。塩や乾和布(ほしわかめ)などを添えることも。
神仏の供物にも用いられた。
【餅(もちい)】
『もちい』の語源は『持ち飯(もちいい)』とされる。つまり、携帯食であった。はじめ、野外での神祭において使用された。神仏へ餅を供えるのはこれに始まる。
最初の記述は「養老令」に、『主菓餅』との表記。「令義解」には『雑餅(くさぐさのもちい)』『諸餅(もろもろのもちい)』とある。
中国では『餈(シ)』。『もち』と読むようになるのは室町頃。
●神饌として、また儀式、饗宴などに供された。正月の歯固めの餅、婚儀の三日夜の餅などでも使用された。
●粢餅(しとぎもち、長い卵形の餅)は一般によく食べられていた。
【※主に「日本食物史(上)」(桜井秀、足立勇/雄山閣出版1994)の内容をまとめたものに、今回補足を加えた】
次回は調味料(特に甘味料)とかお酒かな?
もしくは菓子や小麦粉製品についてかな?
しかし、固有名称はJIS外漢字が多すぎる。表記できないのをどうするかね~。画像に回すかね。
●栽培・収穫の時期による
【早稲(わせ)・晩稲(おくて)・粳(しろわせ)】
●精製の度合いによる
【ましらけのよね・しらけのよね・ひらしらけのよね(玄米)】搗いて白くなった米を『精げ米(しらげよね)』という。搗精は竪臼と竪杵で、蒸しは甑(こしき)で行った。
□米の調理法
【飯(いい)】…米を蒸す調理法
●強飯(こわいい)…敬称『おこわ』。搗精して蒸したもの。粳米(うるしね=もちごめでない普通の米)を甑に入れ、何度も水をかけて蒸し返して炊いた。硬く粘りけのない飯になる。奈良~平安中期の『飯』といえばこれを指す。
【粥(かゆ、かい)】…米を煮る調理法
●固粥(かたかゆ、厚粥とも書く)…粳米を釜で煮たもの。『水炊の姫飯(ひめいい)』とも呼んだ。
つまり、今の「ごはん」はこれ。
●汁粥(しるかゆ)…いまの「おかゆ」。水分を多くして煮た米。
・『白粥』は今と同じ、何も入れずに炊いた粥。平安末期から『飯』といえばこれを指すようになる。
平安中期は過渡期でありこの点では一定していない。
・『薯蕷粥(いもがゆ、しょよがゆ、芋粥)』…『今昔物語』に、「石鍋に甘葛煎(あまづら)を沸かし、山芋を薄く切って米と一緒に釜に入れ、静かにかき混ぜながら煮るもの」という。銀の匙で食べた貴人の食べ物。甘葛煎にかえて、甘葛そのものを入れることも。鼻の内供の大好物はこれ。
・『小豆粥(あずきがゆ)』…米に小豆を加えて煮る。『赤き粥』という。
●混ぜものをすると…【雑炊】
・炊飯(かしきかで)…粟、稗、豆など雑穀、野菜を混ぜて炊いたもの、雑炊。
・油飯(あぶらいい)…刻みごぼう、胡麻油などを炊き込んだもの。
【焼き米】…籾のまま炒り、殻を取ったもの。
【糒(ほしいい、乾飯)】…糯米や粟や黍を蒸して天日干しし、挽臼で粗挽きたもの。保存・携帯に適している。
旅行に携帯する時は餉といった。袋に入れておき、湯を沸かしてふやかして食べる。または水で戻して食べる(水飯、すいはん)。塩や乾和布(ほしわかめ)などを添えることも。
神仏の供物にも用いられた。
【餅(もちい)】
『もちい』の語源は『持ち飯(もちいい)』とされる。つまり、携帯食であった。はじめ、野外での神祭において使用された。神仏へ餅を供えるのはこれに始まる。
最初の記述は「養老令」に、『主菓餅』との表記。「令義解」には『雑餅(くさぐさのもちい)』『諸餅(もろもろのもちい)』とある。
中国では『餈(シ)』。『もち』と読むようになるのは室町頃。
●神饌として、また儀式、饗宴などに供された。正月の歯固めの餅、婚儀の三日夜の餅などでも使用された。
●粢餅(しとぎもち、長い卵形の餅)は一般によく食べられていた。
【※主に「日本食物史(上)」(桜井秀、足立勇/雄山閣出版1994)の内容をまとめたものに、今回補足を加えた】
次回は調味料(特に甘味料)とかお酒かな?
もしくは菓子や小麦粉製品についてかな?
しかし、固有名称はJIS外漢字が多すぎる。表記できないのをどうするかね~。画像に回すかね。
PR
COMMENT