『遙かなる時空の中で4』
買うかどうかも微妙、と言っていたのに、発売日近くに色々あったせいで気付いたら予約していたというw
で、コンプリート。わりと時間掛かったのは、メイン八人+大団円に加えて、サブキャラシナリオが多かったせいかな。 真エンドがあるキャラもいたし。
今回は、3までのキャラを一新していて、どうかなーと思っていたのですが、キャラクターによっては今までのより声優さんの声のトーンがキャラの性格にぴったり合ってる気がしました。
中でも、風早(CV:井上和彦)、アシュヴィン(CV:石田彰)、サザキ(CV:関智一)、柊(CV:三木眞一郎)は、堂に入ったる名演技。
「お、お兄ちゃん!!」と叫びたくなる、風早の底無しの爽やかさと優しさとか。
「お、皇子!!」と悶えたくなる、アシュヴィンの傲慢さの中にちらりと覗く悪童っぽさとか。
「お、親分!!」と呼びたくなる、サザキの気っ風の良さ、カラッと豪気でちょっとお馬鹿なところとか。
「ち、近寄るな変質者!!」と物を投げたくなる、柊の胡散臭さ大爆発なイヤらしい美辞麗句とか。
なんかもう、最初に一言聴いただけで、ああーもうこのキャスト以外考えられないわーってほどのハマリぶり。
アシュヴィンのエンドなんて、総毛立つ。石田さんスゴすぎて。色々な意味で。
あと布都彦(CV:保志総一郎)は忠義な武門の少年で、部分的にBASARA幸村に聞こえましたw
ネオアンジェみたくフルボイス版にしてくれませんかね。あと、カリガネが声つきなら、大伴さんやリブやシャニにも声付けてほしかったなー。
シナリオが多めだったせいか、桑島さん(主人公の姉一ノ姫)置鮎さん(アシュヴィンの兄ナーサティヤ)の台詞が少なかったのもちょっと残念…。
メイン八人以外にも恋愛?対象キャラがいたり、恋愛以外のストーリー展開もちゃんとあったりして、話の層は厚くなっていると思います。メインもキャラによっては全く違う話に分かれていったりするし。ただその分説明不足なところもあったりするけど。
ものすごくバッドエンド風味なのが葛城将軍シナリオ(救済イベントはある)、飛び道具系な運びなのが柊シナリオ、大団円よりハッピーエンドなのがシャニと皇のシナリオでした。
もうほぼファンタジーで、歴史系…という萌え部分は薄かったのですが、固有名詞はやっぱり由来がわかったり別な連想が働くので、ニヤッとしますw 舞台は西日本です。日本神話ベースだとやっぱりそうなるよね。
常世の国のキャラ名はインド神話などが由来で、アシュヴィンは双神アシュヴィン(Asvinau)、ナーサティヤ(Nasatya)はその別名、スーリヤ(Surya)は日神で仏教では日天、シャニ(Sani)はスーリヤの子で土星の神、リブ(Ribhu)は工芸神、アシュヴィンの外祖父は創世神ヴィシュバカルマン(Vishvakarman)など、だそうです。
インド神話はあんまり詳しくないんでアレなんですけど、地名が霊鷲山だったり仏教系?も入ってくるのはニンマリでしたね。
遙か4、玄武と白虎の四人。
「つづきを読む」に登場人物(メイン・サブ)の紹介を書いてみました。若干ネタばれ風味ですが核心は避けてます。
独断と偏見によるキャラクター紹介:
主な登場人物
■主人公(デフォルト名:葦原千尋)CV:川上とも子
現代では奈良県橿原市で高校生として生活していたが、実は異世界『豊葦原』の『中つ国』の二ノ姫。
五年前、『常世の国』の侵攻により国が滅びたとき、異なる世界へ落ち延びてきた。
それ以前の記憶は封じられている。ただ、慕っていた姉姫のこと(彼女がある日居なくなってしまった喪失感)などはおぼろげに記憶している。
金髪碧眼の異姿を忌まれ、また龍神の巫たる王家の血を引きながら龍神と言葉を交わすことが出来ないため、中つ国での待遇は悪かった。
豊葦原へ戻ってからは、『常世の国』に対抗するべく、王家唯一の生き残りとして中つ国の残存勢力を率いて戦渦に身を投じることとなる。
終盤で髪を切る(短い方が好き)。
■風早 CV:井上和彦
現代では千尋の通う高校の教師をしつつ、千尋と同居していた。基本的に敬語。
豊葦原では二ノ姫の幼い頃からの側付き武官だった。二ノ姫がほったらかし気味だったため、守り役や教育係も兼ねていたらしく、千尋にとっては父や兄のように絶対的な信頼を寄せる相手。
常に穏やかで温厚、のほほんとしたところがあるが千尋を傷つける者に対しては厳しい態度を取る。千尋を甘やかしているという自覚はあるようだが改善する気はないようだ。陶芸(かわらけ焼き)が趣味で玄人はだし。下戸。
■アシュヴィン CV:石田彰
常世の国の第二皇子で、『黒雷(くろいかずち)』と呼ばれる勇将。
剛胆かつ狡知。王族特有の不遜さ傲慢さと度量の大きさを併せ持つ。皇子として父皇を敬い、国の命運を見据えて民にも心を配っているが、ひとりの人間としては、子供のようにわがままで不器用な部分もある。好奇心も旺盛。
黒い麒麟を使役する(本人曰く友人らしい)。
■サザキ CV:関智一
翼を持つ異形で、自由を好むため中つ国に九州へ追われていた『日向(ひむか)の一族』の青年。
山を根城にしている癖に自称海賊。明るく闊達で、ちゃらんぽらんだが、どこか人好きのする兄貴肌。いつか船を手に入れ、大海を股にかけて貿易をするのが夢。趣味は宝探し。
■那岐 CV:宮田幸季
現代では千尋のクラスメイトで同居人。やる気がない。騒がしさや人だかりが嫌い。昼寝が好き。
実は中つ国の人間で鬼道使い。昔捨て子だったのを狗奴(くな)のおっさん(狼の人)に拾われて育てられた。鬼道もそのおっさんに教わった。
師匠が自分を拾った所為で周囲から疎まれたりしたこと、その後亡くなったことで自分に関わる人間は不幸になると思っている。
■布都彦(ふつひこ)CV:保志総一郎
筑紫の残党勢力に加わっていた少年。武門の子息らしく鍛錬を欠かさない。一方、古い歌を口にしたり、琴をたしなんだりする一面もある。
莫迦正直で真面目なのでよくいじられキャラに回される。
兄、羽張彦(はばりひこ)が一ノ姫と恋仲になり行方知れずになったため、一族は権威を剥奪されて故地である吉備に戻され、父母も失意の内に亡くなった。そのことが痛手になっており、恋愛を疎んじる傾向がある。
■柊 CV:三木眞一郎
現代で突然主人公たちの前に現れた胡散臭い男。
中つ国に仕えていたが、裏切って常世の国の軍師をしている。
豊葦原で再会しても胡散臭い男。
のちに中つ国勢力へ寝返っても引き続き胡散臭い男。
ただ胡散臭くても軍師としては有能なので、アシュヴィンあたりは面白がっている。
異能の一族の末裔で未来が見え、性格がゆがんでいるのはどうやらその所為らしい。しばしば『規定伝承(アカシャ)』という言葉を使い、千尋に謎めいた台詞を投げ掛ける(ていうか、ストレートで解り易い言葉など殆ど口にしない)。『さだめ』と『我が君の御為』が口癖。
彼なりに真実千尋を大切には思っているらしいが、那岐には『ストーカー』と云われている。
無駄なことはしない主義らしいが、人から好かれるような努力もまったくしない。気まぐれに他人の心をぐさぐさ突き刺しかき乱すような発言をする。
■遠夜 CV:高橋直純
豊葦原では忌避される『土蜘蛛』という一族の青年。武器である大鎌が不吉な印象。
はじめは『棺』と呼ばれる黒装束で全身を覆っていたが、千尋の求めにより素顔をさらして生活するようになった。人間より精霊に近く、言葉も千尋にしか聞こえない。
不思議な歌を歌い、神霊の気配をよく察し、薬師としても優秀。
千尋を『ワギモ(吾妹)』と呼んでわんこのようにくっついて回る。常に上目遣いで若干猫背。
ちなみに『トオヤ』に『遠夜』と字を振ったのは千尋である。
当初は常世の国に使われていた。十数年前に毒殺されそうになったアシュヴィンの命を救ったことがあるらしい。
■葛城忍人(かつらぎおしひと)CV:中原茂
中つ国の残党の中では最も恐れられる将軍。
あまりに訓練が厳しいので部下からも恐れられている。部下に狗奴が多いのは、人間より体力のある彼等でないと忍人についていけないため。
双刀遣いで、『破魂刀』という魔剣を佩いている。実際の戦闘でも攻撃力はトップクラスで、特に『破魂刀』は強力だが生命力を消費するのでこまめに回復する必要がある。
真面目で常識人なので、柊とは反りが合わずいつも口論になっている。(昔から子供扱いされるのを根に持ってもいる)柊を仲間に加える時は本気で正気を疑われた。
サブキャラクター(登場順)
■一ノ姫 CV:桑島法子
千尋(二ノ姫)の姉。
千尋が未だ幼い頃、思い交わした相手と国を出て帰らなかった。中つ国の王家は龍神の加護を得るとされるが、巫女である姫が龍神以外に心を移すと災厄が訪れると謂われていた。
失踪後、実際に国が滅ぼされた為、一ノ姫を恨む者も多い。
妹姫に「天鹿児弓(あめのかごゆみ)」を託した。
■リブ
アシュヴィンの腹心で、糸目の策士。
元は皇がアシュヴィンの動向を探らせる為に遣わした間者だったが今はアシュヴィンに惚れ込んで忠誠を誓っている。アシュヴィンが色々突飛なことをしでかしたりわがままを言うので仕事が尽きないようだ。
飄々として見えるが、アシュヴィンとの会話は打てば響くよう。案外ちゃっかりした性格でもあり、趣味は発明。早く兵器以外の発明がしたいと思っている。お茶を入れるのが上手い。
時々糸目が開くと『黒いでしょ、ねえ、黒いんでしょ!!』と思わされる。
ちなみに彼のイベントを進めていると、最終局面でイベント戦闘を一回分回避できる。
■岩長姫(いわながひめ)CV:渡辺万沙子
高千穂で中つ国の残党を率いる将軍。60を超えているが矍鑠としている、豪放な女傑。 弟子が多く、風早、柊、葛城忍人、大伴道臣、羽張彦など、みな彼女の一門である。 弟子たちには慕われているが本人は面倒くさいらしく逃げ回っている。
ノリで千尋を反乱軍の大将軍にしてしまった。
■足往(あゆき)
岩長姫の砦にいた狗奴のイヌミミ少年。葛城将軍にあこがれて周りをチョロチョロしている。
■夕霧
道中の村で出会った妖艶な(化粧の派手な)京言葉の美女。
千尋を気に入ったらしく同行するようになる。千尋にとっては、豊葦原で始めて出来た同性の友人だが…。
■カリガネ CV:根本正勝
サザキのツッコミ役兼相棒の寡黙な青年。料理の腕は一流で、千尋が落ち込んでいるときに自作のお菓子をくれたりする。そうめんも打てる。
■大伴道臣
筑紫の残党勢力を率いる将。
岩長姫の門下ではあるが、戦いを嫌う穏和で少し心の弱い青年。先年の戦で『三還鈴』という呪具を使い、自分一人だけ逃げ延びたことを恥じている。
ただ、後方支援や内政においては有能な人材であり、国が平定されてからは政治家としての手腕を存分に発揮することとなる。
■ナーサティヤ CV:置鮎龍太郎
常世の国の第一皇子で『火雷(ほのいかづち)』と呼ばれる冷徹な将軍。
アシュヴィンとは『サティ』『アシュ』と呼び合っている。
■エイカ
ナーサティヤに付き従う土蜘蛛の長。
以前、葛城忍人の率いる軍を陥れ壊滅させたことがある。
■シャニ
ナーサティヤとアシュヴィンの弟皇子で、十三歳。出雲の領主。
きれいなお花や女性が大好きな甘えん坊少年…を装っているが 男には愛想がなかったり、結構な曲者。アシュヴィンからも『聡明な男だ』という評価を受けている。だが、国政や軍事にはあまり関わりたがらない。
日々のことを日記に綴っている。邪眼を持っているという話が最初にあったが、ストーリーには直接は出てこなかった。
■皇(ラージャ)CV:石塚運昇
常世の国の統治者。かつては獅子王スーリヤと呼ばれ、慈悲深く臣民の尊崇を集める英君だったが、現在は非道な軍政を敷いているため、人心が離れつつある。
何故か白龍の神子を異常に畏れ、神子を討つ為にはどのような損害も厭わない。
■ムドガラ
常世の国の将軍。長年共に闘ってきた皇に今でも比類なき忠誠を誓っている。
見た目は厳めしいが、思慮深い人柄で物腰も落ち着いている。アシュヴィンにとっては師のような存在で、千尋にも強い印象を残した。
■狭井君(さいのきみ)CV:野沢由香里
熊野に逃れていた中つ国の重臣。老獪な政治家であり、千尋にとっては心強い後ろ盾だが、国の為には時に非情な判断をすることも躊躇わないため、シナリオによっては本ゲームにおける最悪の仇役となる、損な役回り。
岩長姫とは旧知の仲であるようだ。
■羽張彦(はばりひこ)
一ノ姫と共に行方知れずになった青年。布都彦の兄。岩長姫の門下で、風早、柊、忍人、道臣らの友人だった。武勇に長け、明朗で慕われる人柄でもあったらしく、風早や柊が「かなわなかった」と云い、道臣は「今も私の憧れだ」と云い、忍人も、めちゃくちゃだったと云いつつも信頼していたようである。
以上のなかで、一ノ姫、羽張彦、エイカ、狭井君以外には固有シナリオが用意されています。
他に、語り部の青年をエンディングテーマ担当の歌手さんがあてています。
気になりますな…
2008/06/30(Mon)21:30
凄く気になる遥か4…。
布都彦が幸村…。 知り合いもプレイしているのですが、今回主人公と一緒に井上さん(のキャラ)も飛ぶんですよ!となぜか井上さんをプッシュされてます(笑)…1で友雅が好きだと言った所為でしょうか…(笑) 逆名姉の感想を読むだけで私は十分楽しめる気がしますw |