前回で予告したとおり、みずら祭の準備を進めていたのですが
…大河がまたやらかしていたので
なんだか思い余って書き殴ってしまいました。いつも以上に線が汚くて済みません。
もともと 袈裟好きには厳しい映像になってますが
宋僧淡海沙門が
なにかへんなものを着てて…
例によって袈裟なしなんですが、赤い衣に襟だけ黄。ただ、僧綱襟ではない。
謎の赤い襟巻きを巻いていて、また帯位置が高くて気持ち悪い。
そして、足下はどうも、表袴+大口袴………。
これ、一体なんなんだろう。
淡海沙門は来朝後、那智にお籠もりしてた御仁らしくて
それなりの期間熊野にいたのなら別に宋服じゃなくても無理はないけど
これ……ナニを着せられて居るんだろう………。。。
色や生地や仕立てからすると、袍裳(法服)っぽくはあるけれど
赤い袍裳なんか(当時は)法皇クラスの料らしいしそもそも袈裟なしはありえないし…
でも表袴ってことはそれなりにかしこまった装束ではある設定なんだろうけど。多分……
乏しい脳細胞をがんばって絞ってもわかりませんでした……。
ものすごく……気になる……。
全然趣味ではないが、純然たる好奇心で知りたい。
もしかして、これって、
『平治絵巻』とかに出てくるものなんでしょうか??
ボストン美術館展にそのうち行くつもりですが確認できるかな…
その他、一回も『黒衣の宰相』にはならなかった信西、そろそろご退場のようですが
この人の法衣もわからない。
下が指貫だから鈍色だろうとは思うんだけど、生地が有文なのは袍裳だし…。
色も2色あるみたいですが、どちらも微妙……。
赤みがかった白(鈍色のつもり?)は、俳優さんの肌色に合ってなくて内臓が悪い人みたいな顔色に見えるし
黄褐色のは肌と同じ色で同化しちゃってるし、これ、香染のつもりなら、信西の位には合わないよ…。
こういう感じではダメだったんでしょうかね…。
(鈍色に紫五条袈裟)
信西は、一回だけ袈裟を着けたことがあります。
清盛が謎の小学生作文を披露した歌会ですが
あの時だけは、なぜかあの時だけは、袈裟懸けでした。
ってことは、信西が袈裟を懸けててもいいんだという認識はあるわけですよね。
ただ、前の回で清盛に蹴倒されてたお坊様が付けてたものと同じ五条袈裟だったように見えるので、一回きりのレンタルとかだったんでしょうか…(死)
ほかにも、あの世界に袈裟が存在しないわけじゃなくて、例えば、上記したように清盛前室の平癒を祈祷してたお坊様がたは袈裟懸けでした。女院付きの尼姿の女房も白袈裟をつけてた(ただし女院は懸けない)。
池禅尼も懸けてないような…。
わけわからん。
その線引きって、一体なんなんでしょう。
西行さんについては以前の記事でもぶつぶつ云ってましたが、
この人の場合は遊行僧の風体だから袈裟は省略したり(捻って襷掛けにしたり)してもいいわけですが
いかんせん……何とも云えないあの……気持ち悪い襟巻き、袖無し衣、帯位置。
…大河がまたやらかしていたので
なんだか思い余って書き殴ってしまいました。いつも以上に線が汚くて済みません。
もともと 袈裟好きには厳しい映像になってますが
宋僧淡海沙門が
なにかへんなものを着てて…
例によって袈裟なしなんですが、赤い衣に襟だけ黄。ただ、僧綱襟ではない。
謎の赤い襟巻きを巻いていて、また帯位置が高くて気持ち悪い。
そして、足下はどうも、表袴+大口袴………。
これ、一体なんなんだろう。
淡海沙門は来朝後、那智にお籠もりしてた御仁らしくて
それなりの期間熊野にいたのなら別に宋服じゃなくても無理はないけど
これ……ナニを着せられて居るんだろう………。。。
色や生地や仕立てからすると、袍裳(法服)っぽくはあるけれど
赤い袍裳なんか(当時は)法皇クラスの料らしいしそもそも袈裟なしはありえないし…
でも表袴ってことはそれなりにかしこまった装束ではある設定なんだろうけど。多分……
乏しい脳細胞をがんばって絞ってもわかりませんでした……。
ものすごく……気になる……。
全然趣味ではないが、純然たる好奇心で知りたい。
もしかして、これって、
『平治絵巻』とかに出てくるものなんでしょうか??
ボストン美術館展にそのうち行くつもりですが確認できるかな…
その他、一回も『黒衣の宰相』にはならなかった信西、そろそろご退場のようですが
この人の法衣もわからない。
下が指貫だから鈍色だろうとは思うんだけど、生地が有文なのは袍裳だし…。
色も2色あるみたいですが、どちらも微妙……。
赤みがかった白(鈍色のつもり?)は、俳優さんの肌色に合ってなくて内臓が悪い人みたいな顔色に見えるし
黄褐色のは肌と同じ色で同化しちゃってるし、これ、香染のつもりなら、信西の位には合わないよ…。
こういう感じではダメだったんでしょうかね…。
(鈍色に紫五条袈裟)
信西は、一回だけ袈裟を着けたことがあります。
清盛が謎の小学生作文を披露した歌会ですが
あの時だけは、なぜかあの時だけは、袈裟懸けでした。
ってことは、信西が袈裟を懸けててもいいんだという認識はあるわけですよね。
ただ、前の回で清盛に蹴倒されてたお坊様が付けてたものと同じ五条袈裟だったように見えるので、一回きりのレンタルとかだったんでしょうか…(死)
ほかにも、あの世界に袈裟が存在しないわけじゃなくて、例えば、上記したように清盛前室の平癒を祈祷してたお坊様がたは袈裟懸けでした。女院付きの尼姿の女房も白袈裟をつけてた(ただし女院は懸けない)。
池禅尼も懸けてないような…。
わけわからん。
その線引きって、一体なんなんでしょう。
西行さんについては以前の記事でもぶつぶつ云ってましたが、
この人の場合は遊行僧の風体だから袈裟は省略したり(捻って襷掛けにしたり)してもいいわけですが
いかんせん……何とも云えないあの……気持ち悪い襟巻き、袖無し衣、帯位置。
坊主にすら見えないよ。
なんか、昔のハリウッドのB級映画に出てくるインチキブッディストみたいだ。
普通こういう感じを思い浮かべるものじゃないですか??→
なんでああなるんだろう……。
というか、今ふと、思ったのですが、
この、肺病みの人みたいな襟巻き、鳥羽さん、西行、淡海がしてたのを覚えているのですが、これってもしかして、高僧が頭からかぶる帽子(もうす、白い布をかぶった尼さんを想像してください)を、首からかけた形を、勘違いしたかなんかなんですかね…。 だとしても普通、色は白か青だそうだけど。
あと、後白河さん。
私服がダサすぎる。今上が内々でも烏帽子狩衣ってないし
赤地に銀糸の尾長鳥?大文で、もうやめときゃいいのに
またこの人にも、袖無しの長衣を着せてる。
しかも狩衣の上からですよ。
あんたそれ、スーツジャケットの上からバスローブでも羽織るみたいなもんだよ。
なんでその間抜けさがわからないんだろう……。
というか後姿で腰が見えない狩衣なんか意味ないよ!!!!!あそこが萌えなのに!!!!
そんなに羽織りもの着せたかったら、小袖の上から羽織れば済むのに……。
←帝内々の料、金巾子冠、白小袖、紅切袴。
これならまあなくはない…と思います。どうでしょう…。
なんか後白河さんは一瞬、あり得ない黒い御引直衣着てたような気もする(縹なら夏の料だけど、年齢的に色が濃すぎる)
衣装代の配分、間違ってると思う。。。
…………ねえその切った袖部分染め直して袈裟つくろうよ!!!!!
あと清盛も、スッキリしない色の衣ばっかり着てるし、あの全身黒灰色……カッコイイ黒(笑)にしたかったけど、真っ黒はさすがに避けてあれなんでしょうか?避けるくらいなら別の色にしなよ……。
というか、この人物デザイン?かなんかの人は、あの長いちゃんちゃんこみたいなものがお気に入りなんでしょうか。主要人物に濫用して……。袈裟無しと帯の位置もそうなんですかね。ポリシーですか。へえ(乾いた声)
なんというか、そもそも……
有職故実の知識をあまり深くお持ちではなかろうということはわかるのですが
もっとこう……そもそも、異人さんなみに、古典文学とか、絵巻とか、時代物に親しんだ経験がなくて
いわば、リテラシー(識字能力)がないみたいな…、、、
確かに、考証専門の方に入って貰ってるんだとは思いますが、
デザイナーの人自体が、こう、ぼんやり頭の中に浮かぶイメージすらないから、『なんかおかしいかも』と思い留まることもなく、付け焼き刃のうさんくさい仕上がりになる。そういう感じに見えます。
わかっててわざとやってるんだったらただの悪趣味ですが。
まあ、自分だってちょっと資料を見ただけで半ば趣味のごとくぶーぶー放言しまくってるんだから
いずれ五十歩百歩の輩ではありますし
別に妙な魔改造自体をどうこう云うんじゃなくて
あのどうしようもないチープさをどうにかして欲しい。
為朝なんか、お子さんが段ボールでつくったロボっぽい何かを着てがおーって言ってあげてる日曜日のお父さんみたいでした。
古典の勉強なんかもう今更遅くても、過去のB級特撮時代劇映画を見ればいいんだと思いますが。
いくらでもモノとして成立したケレン衣装が見つかると思います。
節会とか、考証に気合い入ってるなと思える部分はありますよね。
ただ、ピンポイントというか、小ネタ仕込んで終わってるというか…個々のお仕事で完結してる感じ…。
◆[袈裟・法衣の目次]へ
なんか、昔のハリウッドのB級映画に出てくるインチキブッディストみたいだ。
普通こういう感じを思い浮かべるものじゃないですか??→
なんでああなるんだろう……。
というか、今ふと、思ったのですが、
この、肺病みの人みたいな襟巻き、鳥羽さん、西行、淡海がしてたのを覚えているのですが、これってもしかして、高僧が頭からかぶる帽子(もうす、白い布をかぶった尼さんを想像してください)を、首からかけた形を、勘違いしたかなんかなんですかね…。 だとしても普通、色は白か青だそうだけど。
あと、後白河さん。
私服がダサすぎる。今上が内々でも烏帽子狩衣ってないし
赤地に銀糸の尾長鳥?大文で、もうやめときゃいいのに
またこの人にも、袖無しの長衣を着せてる。
しかも狩衣の上からですよ。
あんたそれ、スーツジャケットの上からバスローブでも羽織るみたいなもんだよ。
なんでその間抜けさがわからないんだろう……。
というか後姿で腰が見えない狩衣なんか意味ないよ!!!!!あそこが萌えなのに!!!!
そんなに羽織りもの着せたかったら、小袖の上から羽織れば済むのに……。
←帝内々の料、金巾子冠、白小袖、紅切袴。
これならまあなくはない…と思います。どうでしょう…。
なんか後白河さんは一瞬、あり得ない黒い御引直衣着てたような気もする(縹なら夏の料だけど、年齢的に色が濃すぎる)
衣装代の配分、間違ってると思う。。。
…………ねえその切った袖部分染め直して袈裟つくろうよ!!!!!
あと清盛も、スッキリしない色の衣ばっかり着てるし、あの全身黒灰色……カッコイイ黒(笑)にしたかったけど、真っ黒はさすがに避けてあれなんでしょうか?避けるくらいなら別の色にしなよ……。
というか、この人物デザイン?かなんかの人は、あの長いちゃんちゃんこみたいなものがお気に入りなんでしょうか。主要人物に濫用して……。袈裟無しと帯の位置もそうなんですかね。ポリシーですか。へえ(乾いた声)
なんというか、そもそも……
有職故実の知識をあまり深くお持ちではなかろうということはわかるのですが
もっとこう……そもそも、異人さんなみに、古典文学とか、絵巻とか、時代物に親しんだ経験がなくて
いわば、リテラシー(識字能力)がないみたいな…、、、
確かに、考証専門の方に入って貰ってるんだとは思いますが、
デザイナーの人自体が、こう、ぼんやり頭の中に浮かぶイメージすらないから、『なんかおかしいかも』と思い留まることもなく、付け焼き刃のうさんくさい仕上がりになる。そういう感じに見えます。
わかっててわざとやってるんだったらただの悪趣味ですが。
まあ、自分だってちょっと資料を見ただけで半ば趣味のごとくぶーぶー放言しまくってるんだから
いずれ五十歩百歩の輩ではありますし
別に妙な魔改造自体をどうこう云うんじゃなくて
あのどうしようもないチープさをどうにかして欲しい。
為朝なんか、お子さんが段ボールでつくったロボっぽい何かを着てがおーって言ってあげてる日曜日のお父さんみたいでした。
古典の勉強なんかもう今更遅くても、過去のB級特撮時代劇映画を見ればいいんだと思いますが。
いくらでもモノとして成立したケレン衣装が見つかると思います。
節会とか、考証に気合い入ってるなと思える部分はありますよね。
ただ、ピンポイントというか、小ネタ仕込んで終わってるというか…個々のお仕事で完結してる感じ…。
◆[袈裟・法衣の目次]へ
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全日本及び三千世界のみずら愛好家の皆様こんばんは。
いいですね。みずら。
みずら。いいですね。
ことにわたくしいわゆる『下げみずら』の類が最愛でして
くるっと巻いてさらーんと垂らす…
というねー。可憐にもほどがあるというねー。
好いたらしくってどうにもこうにも。えい。
どこがそんなに好きなのか
というと、見た目それ以上に
『中古代の貴顕童児が元服前に結った』という点です。
さらに
『主上御童躰之御時』とか『法親王御幼少』とか
『東宮が』『親王が』『殿上童が』とか
『寺院の兒(ちご)が法会などで童舞を披露する時に結った』とか
『絵巻でよくみずらの子が竜頭鷁首に乗ってる』とか
『みずらを結った天人の童子が現れた!!』とか
なんて夢いっぱい…。(ほわわわん)
などて愛でずにいらりょうか!
…という具合です。はい。
…まあ、だからといって大河の四の宮に萌えられたかっていうとそうでもなかったんですけどね…。
ところで先日、長年手元に欲しいなあと思っていた
『改訂日本結髪全史』(江馬務/東京創元社/昭35)を古書で入手いたしまして
絵巻などから起こされた図版が豊富でたまりません。
ただあまりに図版が魅力的だったため、以前図書館でコピーした時は、
そちらを優先させてしまったので、本文はほとんど手元になく…。
やっと念願叶いました。
この機会に手持ちの資料のおさらいも兼ねて、というわけで
ここ最近みずらへの愛に溺れています。
書籍からPCへのテキスト打ち込みは気が向いた時にやってきていたのですが、
時間をおいて何度も読み返してやっと解る箇所もあったりと、たのしいです。ヒヒヒ。
なんらかの形になれば当ブログにも掲載したいと思っています。
とりあえず初回は、「みずら」ってどんなもの?「総角」とかとは違うの?…みたいな話になりそうです。
…ただあくまで本人がめいっぱい耽溺するのが本旨ですので、悪しからず(言い切った)
という至極残念な宣言だけでもなんなので
→は本館の過去トップ絵ですが挿頭花を八重梔子に差し替えてみました。
もうひとつはらくがき三人皇子です
普段はこういう感じであんまり長さとか紐の結び方とかを深く考えないで描いてしまってるので
資料を詳しくみるとアチャーってことも多いのですが(汗)
そういう部分も含めて記事にできたらなーと思います~。
いいですね。みずら。
みずら。いいですね。
ことにわたくしいわゆる『下げみずら』の類が最愛でして
くるっと巻いてさらーんと垂らす…
というねー。可憐にもほどがあるというねー。
好いたらしくってどうにもこうにも。えい。
どこがそんなに好きなのか
というと、見た目それ以上に
『中古代の貴顕童児が元服前に結った』という点です。
さらに
『主上御童躰之御時』とか『法親王御幼少』とか
『東宮が』『親王が』『殿上童が』とか
『寺院の兒(ちご)が法会などで童舞を披露する時に結った』とか
『絵巻でよくみずらの子が竜頭鷁首に乗ってる』とか
『みずらを結った天人の童子が現れた!!』とか
なんて夢いっぱい…。(ほわわわん)
などて愛でずにいらりょうか!
…という具合です。はい。
…まあ、だからといって大河の四の宮に萌えられたかっていうとそうでもなかったんですけどね…。
ところで先日、長年手元に欲しいなあと思っていた
『改訂日本結髪全史』(江馬務/東京創元社/昭35)を古書で入手いたしまして
絵巻などから起こされた図版が豊富でたまりません。
ただあまりに図版が魅力的だったため、以前図書館でコピーした時は、
そちらを優先させてしまったので、本文はほとんど手元になく…。
やっと念願叶いました。
この機会に手持ちの資料のおさらいも兼ねて、というわけで
ここ最近みずらへの愛に溺れています。
書籍からPCへのテキスト打ち込みは気が向いた時にやってきていたのですが、
時間をおいて何度も読み返してやっと解る箇所もあったりと、たのしいです。ヒヒヒ。
なんらかの形になれば当ブログにも掲載したいと思っています。
とりあえず初回は、「みずら」ってどんなもの?「総角」とかとは違うの?…みたいな話になりそうです。
…ただあくまで本人がめいっぱい耽溺するのが本旨ですので、悪しからず(言い切った)
という至極残念な宣言だけでもなんなので
→は本館の過去トップ絵ですが挿頭花を八重梔子に差し替えてみました。
もうひとつはらくがき三人皇子です
普段はこういう感じであんまり長さとか紐の結び方とかを深く考えないで描いてしまってるので
資料を詳しくみるとアチャーってことも多いのですが(汗)
そういう部分も含めて記事にできたらなーと思います~。
主役は静で、もう兄上との仲がだいぶあかんようになっている義経が、幼馴染み設定の静に都で再会してから、静が鶴岡八幡宮で「しづやしづ」と舞う場面までが描かれています。
主演は淡島千景さん。
以前書いた若き清盛が主役の『新・平家物語』と、もう一作、木曽義仲が主役のものとで、三部作の筈なのですが……
木曽さんDVD化すらされてない!!
白拍子といえば、思い浮かぶのはまずこの紅袴に烏帽子水干ですが、これは男装です。紅袴だけがっつり女物なのが却ってあやしく引き立っています。
ただ、これが固定の舞装束というわけでもなく、烏帽子や刀を取ったり、水干は白以外も着たようです。
※ちなみに文様の素材はいつもの如く
「平安文様素材CD-ROM」(八條忠基/マール社)
明日は落ち行く身のふたり。
映画は落ちのびメインなので、九郎さんは英雄というよりは心映えのよい美丈夫という感じで、苦悩しっぱなし。
いよいよ鎌倉から反逆者扱いを受け
反撃に出るよう焚きつける新宮十郎を退けたあと
清々しく寂しげな微笑で、曰く
「もう戦はいやだな」
つかれちゃったんだねい……。
しんみり……。
王道中の王道なお話です。
とくに今更あらすじを紹介するまでもないくらいに…。
しかしあの 最後の舞のシーン
梶原の命令で、射手が舞台上の静を狙うのですが、それに気付いた静は、口元には扇をかざしたまま、じ……っと射手を見据えます。射れるものならば射てみよ、というように。
この眼差しがすさまじい。
舞振りもさすがで、うっとりしっぱなしだったのですが、あの静かな双眸もしっかり目に焼き付いています。結局射手は汗だくで、つがえていた矢を下ろしてしまい、静はすうっと扇を下ろして、「埒もない…」というように踵を返します。その時の流し目もぞくぞくきたなあ。
おまけで鎌倉夫婦。
大河「平清盛」ですが……
せん…先々週分か、血曼陀羅の回までしか見てません。
あの回はひどかった
血曼陀羅の件もあれで何で一門の皆さんがあそこまで感動してしまうのかさっぱり理解できないです
しかし
もっと衝撃だったのは西行
あの色気のかけらもない僧形は何事かね
あんなの僧侶じゃないよ ただのスキンヘッドじゃないですか。
せん…先々週分か、血曼陀羅の回までしか見てません。
あの回はひどかった
血曼陀羅の件もあれで何で一門の皆さんがあそこまで感動してしまうのかさっぱり理解できないです
しかし
もっと衝撃だったのは西行
あの色気のかけらもない僧形は何事かね
あんなの僧侶じゃないよ ただのスキンヘッドじゃないですか。
何がどうなってあんな勿体ないことになるんだ
袖無し衣 高い帯位置 また袈裟無しだし襟巻き余計だし
世を儚んだ人のしっとりした色気とか
ないの?
あれですよ
西行=藤木直人ってキャスト見たときから耽美坊主を想像してしまったのが敗因なんでしょうけど
というか
そうでもなきゃそんなキャスティングしないだろうに…
あれが服装デザインの人の考える西行一流のオシャレなんだったら完全にすべってる。
少なくとも私の趣味ではないです…。
(極めて個人的な好悪に基づいた意見ですので、俳優さん及び西行さんのファンの方には申し訳ありません)
もうなんか…
どんどん気持ち悪いポイントが増える一方で楽しみが減っていって
なにをよすがにあの理解しがたいストーリーに耐えていけばいいんでしょう…。
……っていうくらい虚脱状態でした(笑)
いや ほんとに……。
けどいつまでもくよくよしてるわけにいかないので
うらみつらみをフォトショにぶつけてみましたw
…普通でしょ。
別に何かすごいものを求めていた訳じゃないんです。ただ普通の墨染衣が見たかっただけなんですよ…。
うーん。
やっぱりこれだよね。
大河はテコ入れもするらしいですが、そもそも、当初からのあの酷さを低視聴率で叩かれないと直せないのがもうどうしようもない。
たとえ主役の見た目だけ小綺麗にしても、脚本が同じなら支離滅裂なキャラクター造形も、説明力も説得力もないストーリー展開もそのままなんだろうし…。
全体的にですが、キャラクターの心理描写が少ないのに感情に走られるので、人物把握がしづらい。
言動の不一致が『新しい一面』なのか『心の赴くままのムラのある行動』なのか、脚本がグダグダなのかわからない。
時代物以前の問題だよあれは…。『その時代の人の価値観や行動規範』がどうのって突っ込むのさえ虚しいレベル。
歴史特番っていったって、あの史上最悪ナレーション担当の頼朝が史跡探訪って……タレントのファンしか見ないんじゃないですかねえ…。
ただこれだけは言っておきたいけど、時代や人物がニッチだから受けないんじゃないですよ。
モノが悪いんだから。
これでますます大河が幕末と戦国に偏るんじゃないかと心配です。
特に視聴率に媚びてない頃は、もっと舞台に幅があったのになあ…。
いっそ半年打ち切りにして、イロモノ人気出てるらしい悪左府主役で
ドロドロの政治陰謀劇でもやったらいいんじゃないですかね…。
◆[袈裟・法衣の目次]へ
***
謡曲「西行桜」
庵で春を迎えた西行さん
静かに思索にふけりたいと思うのに
都から花を見に来る人がたびたび訪れてそれどころではなく…
「花見んと群れつゝ人の来るのみぞ あたら桜の咎にはありける」
(しきりに花見客が群れ集うばかり。桜というのは罪なものだ)
と詠じつつ、結局お客に応対して花を見ながら、庭先で寝入ってしまう。
その夢の中に桜の精が現れて、いやいや花の所為にしないでくださいよ、と、先程の歌に黙っていられなかった様子。
それもそうだね、と西行。そして二人は束の間、共に花を愛でる。
…みたいなお話です。
桜の精が美女や美童でないのが微笑ましいですね。
西行さんか作者の世阿弥さんのどちらかが翁好みだったのかもなハハハ。
つづきに別サイズと蔵出しらくがき。
袖無し衣 高い帯位置 また袈裟無しだし襟巻き余計だし
世を儚んだ人のしっとりした色気とか
ないの?
あれですよ
西行=藤木直人ってキャスト見たときから耽美坊主を想像してしまったのが敗因なんでしょうけど
というか
そうでもなきゃそんなキャスティングしないだろうに…
あれが服装デザインの人の考える西行一流のオシャレなんだったら完全にすべってる。
少なくとも私の趣味ではないです…。
(極めて個人的な好悪に基づいた意見ですので、俳優さん及び西行さんのファンの方には申し訳ありません)
もうなんか…
どんどん気持ち悪いポイントが増える一方で楽しみが減っていって
なにをよすがにあの理解しがたいストーリーに耐えていけばいいんでしょう…。
……っていうくらい虚脱状態でした(笑)
いや ほんとに……。
けどいつまでもくよくよしてるわけにいかないので
うらみつらみをフォトショにぶつけてみましたw
…普通でしょ。
別に何かすごいものを求めていた訳じゃないんです。ただ普通の墨染衣が見たかっただけなんですよ…。
うーん。
やっぱりこれだよね。
大河はテコ入れもするらしいですが、そもそも、当初からのあの酷さを低視聴率で叩かれないと直せないのがもうどうしようもない。
たとえ主役の見た目だけ小綺麗にしても、脚本が同じなら支離滅裂なキャラクター造形も、説明力も説得力もないストーリー展開もそのままなんだろうし…。
全体的にですが、キャラクターの心理描写が少ないのに感情に走られるので、人物把握がしづらい。
言動の不一致が『新しい一面』なのか『心の赴くままのムラのある行動』なのか、脚本がグダグダなのかわからない。
時代物以前の問題だよあれは…。『その時代の人の価値観や行動規範』がどうのって突っ込むのさえ虚しいレベル。
歴史特番っていったって、あの史上最悪ナレーション担当の頼朝が史跡探訪って……タレントのファンしか見ないんじゃないですかねえ…。
ただこれだけは言っておきたいけど、時代や人物がニッチだから受けないんじゃないですよ。
モノが悪いんだから。
これでますます大河が幕末と戦国に偏るんじゃないかと心配です。
特に視聴率に媚びてない頃は、もっと舞台に幅があったのになあ…。
いっそ半年打ち切りにして、イロモノ人気出てるらしい悪左府主役で
ドロドロの政治陰謀劇でもやったらいいんじゃないですかね…。
◆[袈裟・法衣の目次]へ
***
謡曲「西行桜」
庵で春を迎えた西行さん
静かに思索にふけりたいと思うのに
都から花を見に来る人がたびたび訪れてそれどころではなく…
「花見んと群れつゝ人の来るのみぞ あたら桜の咎にはありける」
(しきりに花見客が群れ集うばかり。桜というのは罪なものだ)
と詠じつつ、結局お客に応対して花を見ながら、庭先で寝入ってしまう。
その夢の中に桜の精が現れて、いやいや花の所為にしないでくださいよ、と、先程の歌に黙っていられなかった様子。
それもそうだね、と西行。そして二人は束の間、共に花を愛でる。
…みたいなお話です。
桜の精が美女や美童でないのが微笑ましいですね。
西行さんか作者の世阿弥さんのどちらかが翁好みだったのかもなハハハ。
つづきに別サイズと蔵出しらくがき。
大河で神輿振出てきたので
僧兵~。
裹頭(かとう)とは、頭を裹(つつ)むの意で、包んでいるのは白の五条袈裟。
袈裟に付いている紐(太い方が威儀、細い方が小威儀)で結んで固定しているようです。
詳しい巻き方知りたいな…。
裹頭は僧兵だけのものではなく、法会では高位の僧や稚児なども裹頭していました。
素絹は、前回の記事にも書きましたが、生絹や麻などの簡素な生地を用いた法衣で、もともとは長く裾を引いていました。その裾を切り詰めて簡便にしたのが『切素絹』又は『半素絹』で、広く僧徒に用いられるようになってからは、こちらがもっぱら『素絹』と呼ばれるようになりました。(絵では両袖をまくり上げています)
夏の料で生地が綟子(もじ)だったりすると透けます。
ここまではごくありふれた凡僧の装束です。
『大衆(だいしゅ)』『堂衆』と呼ばれる、延暦寺や興福寺などの大寺院(とその末寺)の下級僧達は、普段は雑役も担ったりしていますが、すわ荒事となると武具を持ち出して、素絹の下に腹巻(防具)を着込んで太刀佩いて、長刀持ったら僧兵のできあがり、と相成ります。
もそっと僧兵。
そういえば 『腹巻』ですが
簡素化した鎧としては『胴丸』というものも存在します。
この二者がの違いが微妙な上に、中古と近世で名称が逆転してるので結構混乱しました。
しかしあまりにむさいのもなんなので
ちっちゃいお子君…
後白河さんのみずら
毛先が輪の中からぴょいっと出てるのが不思議でした。
幼帝このえたん
ぷにぷにでたまらん。
うーん
第13回見て
とりあえず一番の不満は
鳥羽法皇だけじゃなくて
信西も袈裟懸けてなかった
ってことですかね…。。。
法皇が袈裟なしなのは
院御所だから気楽な日常平服なんですという設定なのかと思ってたけど、大臣呼んで話し合ってる時はさすがに公でしょ…?
しかも、院御所に参上してる信西も五条袈裟してないのは何故??
なんかこう…普通逆じゃないですか?貴人が得度した場合、最低…、袈裟だけはその印として懸けるものじゃないですか?
テンション下がるなあ…。
まあ、清盛が未だに袍で参内しないくらいなので、袈裟くらいでガタガタ言っちゃいけないのかも知れませんが…。
◆[袈裟・法衣の目次]へ
続きにおまけの清盛。
僧兵~。
裹頭(かとう)とは、頭を裹(つつ)むの意で、包んでいるのは白の五条袈裟。
袈裟に付いている紐(太い方が威儀、細い方が小威儀)で結んで固定しているようです。
詳しい巻き方知りたいな…。
裹頭は僧兵だけのものではなく、法会では高位の僧や稚児なども裹頭していました。
素絹は、前回の記事にも書きましたが、生絹や麻などの簡素な生地を用いた法衣で、もともとは長く裾を引いていました。その裾を切り詰めて簡便にしたのが『切素絹』又は『半素絹』で、広く僧徒に用いられるようになってからは、こちらがもっぱら『素絹』と呼ばれるようになりました。(絵では両袖をまくり上げています)
夏の料で生地が綟子(もじ)だったりすると透けます。
ここまではごくありふれた凡僧の装束です。
『大衆(だいしゅ)』『堂衆』と呼ばれる、延暦寺や興福寺などの大寺院(とその末寺)の下級僧達は、普段は雑役も担ったりしていますが、すわ荒事となると武具を持ち出して、素絹の下に腹巻(防具)を着込んで太刀佩いて、長刀持ったら僧兵のできあがり、と相成ります。
もそっと僧兵。
そういえば 『腹巻』ですが
簡素化した鎧としては『胴丸』というものも存在します。
この二者がの違いが微妙な上に、中古と近世で名称が逆転してるので結構混乱しました。
参考資料:「原色日本服飾史」井筒雅風/光琳社出版
「有職故実図典」鈴木敬三/吉川弘文館
DVD「新・平家物語」大映(1955/2006)
DVD「新・平家物語」大映(1955/2006)
しかしあまりにむさいのもなんなので
ちっちゃいお子君…
後白河さんのみずら
毛先が輪の中からぴょいっと出てるのが不思議でした。
幼帝このえたん
ぷにぷにでたまらん。
うーん
第13回見て
とりあえず一番の不満は
鳥羽法皇だけじゃなくて
信西も袈裟懸けてなかった
ってことですかね…。。。
法皇が袈裟なしなのは
院御所だから気楽な日常平服なんですという設定なのかと思ってたけど、大臣呼んで話し合ってる時はさすがに公でしょ…?
しかも、院御所に参上してる信西も五条袈裟してないのは何故??
なんかこう…普通逆じゃないですか?貴人が得度した場合、最低…、袈裟だけはその印として懸けるものじゃないですか?
テンション下がるなあ…。
まあ、清盛が未だに袍で参内しないくらいなので、袈裟くらいでガタガタ言っちゃいけないのかも知れませんが…。
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続きにおまけの清盛。